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保育士が抱えやすいストレスと実践してほしい解消法。それでも辛い時は...

 保育士の仕事は精神的にも身体的にも大変な仕事なので、多くの保育士がストレスに悩まされています。特に人間関係や時間外労働、保護者対応などにストレスを感じる保育士は多く、体を壊してしまう人もいます。深刻な場合はうつ病を患い、仕事に復帰できないこともあります。保育士として長く健康的に働くためにはストレスを回避するように働くことや、ストレスを抱えてもすぐに解消するようにしなくてはなりません。そして体調や自分の行動に変化を感じたときは、無理して働こうとせずその職場から離れることも必要です。

保育士の職場は毎日大変!保育士が抱えやすいストレスTOP5

保育士 ストレス①

 保育士の仕事はやりがいのある仕事ですが、その分身体的にも精神的にも大変な仕事です。ここでは多くの保育士が抱えやすい保育の仕事のストレスをご紹介します。

①人間関係のストレス
数あるストレスなかでも最も多くの保育士が苦しめられているのが人間関係のストレスです。保育士の職場は女性が多く人間関係が複雑になっています。派閥を無視したり、悪口やいじめに加わらなかったりすると、次は自分自身がターゲットになってしまいます。また仕事に関しても上司の指示が一貫していなかったり、こちらの意見を無視して強制的だったり、いちいち嫌味を言われたりなど、ストレスを感じることが多いです。
②時間外労働のストレス
残業や家に持ち帰って仕事することが多く、プライベートの時間を確保できない保育士もいます。保育業務以外にも飾り付けの制作や事務作業も多く、勤務時間中に全てを終わらせることは難しいです。リフレッシュするはずの平日の夜や休日に仕事の時間を取らなければならないので、その分ストレスが溜まってしまいます。
③保護者対応によるストレス
最近はいわゆるモンスターペアレントが増えています。子どもを想うがゆえの保育園への意見ですが、なかには行き過ぎている保護者もいます。お遊戯会の配役を決めるだけでも保護者からクレームが来ることもあります。
④保育方針のズレによるストレス
園の保育方針が自分の考えと合っているかは、保育士にとって重要なことです。自分の理想と現実の保育に大きな違いがあり、ストレスを感じている保育士さんも少なくありません。
⑤給料が安いことに対するストレス
保育士の給与水準は他の職種と比べてもかなり低くなっています。基本給が安いのに、残業手当も休日出勤手当もつかない園もあります。身体的にも精神的にも大変な仕事ですが、余裕をもって生活ができるだけの給与がもらえないことに多くの保育士が嘆いています。

ストレスの抱え過ぎでいつの間にか・・・。保育士にはうつ病が多い

保育士 ストレス④

 保育士の仕事は体力的に疲れるだけでなく、精神的にもかなり大変な思いをしています。そのため保育士のなかにはうつ病になってしまう人もいます。うつ病はネガティブな人に限った病気ではなく「自分は大丈夫だろう」と思っている保育士ほど実はうつ病の症状が出ていることもあります。うつ病の主な症状は以下のようなものが挙げられます。

《精神症状》
◆気分の低下(憂うつ・イライラ・不安・自責感・罪悪感)
表情から笑顔が消え、理由もなく涙を流すこともあります。朝方ひどく夕方は少しよくなるという「気分の日内変動」が見られるのが特徴です。「自分はダメな人間だ」と考えるようになり自殺願望を持つ場合もあります。

◆意欲の低下
無気力状態となり、趣味などに楽しみを漢字なくなったり、何をするにもおっくうに感じたりします。保育園に出勤したくなくなるなど生活に支障をきたす場合も多くあります。

◆思考の低下
集中力、注意力、判断力が低下し、頭がぼーっとするようになります。作業効率や精度が下がることでミスをし、さらに自信をなくしてしまうこともあります。ひどくなると罪を犯したいと考えてみたり、重い難病にかかったと妄想したりする症状が出ることもあります。

《身体的症状》
睡眠障害(不眠・過眠)
眠れない、眠りが浅いなどの不眠症状のほか、どれだけ寝ても寝足りない過眠の症状が出ることもあります。普段より早く目が覚める早朝覚醒を訴える人が多いようです。

◆食欲減退・体重減少
何を食べてもおいしくない、味がわからないなど、食べることに楽しみを感じなくなり、食欲が減退します。個人差はありますが1~2カ月間で体重が5~10kg落ちることもあります。一方で許容量以上に食べ物を食べてしまう過食の症状が出る場合もあります。

◆倦怠感・疲れやすい
全身のだるさや持久力のなさを感じることも多くあります。うつ病の場合は「休養で回復しない」ということが特徴的です。

◆その他の身体症状
人により異なりますが、動機、発汗、めまい、しびれ、口の渇き、胸部圧迫感、呼吸困難感、頭痛などの自律神経症状や、便秘や下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、腹部膨満感などの胃腸症状がよく見られます。

あなたは大丈夫?保育士のストレスをセルフチェック

保育士 ストレス⑤

 最近は厚生労働省の働きで保育士のストレスチェックも行っていますが、現在の身体、精神状態を自分自身で定期的に振り返るようにしましょう。保育士のなかには「私は大丈夫だろう」と考えている人も、自分の気づかないうちにストレスがたまっているかもしれません。ここでは保育士にぜひ実践して欲しいストレスのセルフチェックを紹介します。


◎各質問に回答し、下記の点数を加算していきます。

「いいえ」:0点
「時々」:1点
「しばしば」:2点
「常に」:3点  

  1. 体がだるく疲れやすい
  2. 最近気が沈んだり気が重くなったりすることがある
  3. 特に朝は無気力になりやすい
  4. 首すじや肩が凝って仕方ない
  5. 眠れないで朝早く目覚めることがある
  6. 食事が進まない、味がないと感じる
  7. 息がつまって胸苦しくなることがある
  8. のどの奥に物がつかえている感じがする
  9. 自分の人生がつまらなく感じる
  10. 仕事の能率が上がらず何をするにも面倒に感じる
  11. 以前にも今と似た症状が現れたことがある
  12. 本来は仕事熱心で几帳面な性格である

あなたは何点でしたか。合計の点数が多いほど、抱えているストレスも大きいことを示しています。

◎判定結果
【10点以下】ほとんど問題なし
【11~15点】ストレスを少し抱えている。うつになりやすい状態。
今の状態からさらに忙しくなったり、問題を抱えたりすると、精神や身体に影響が出てくるでしょう。
【16点以上】ストレスをかなり抱えている。うつ病の疑い。
 あなたは「忙しいだけ」と思っていても、身体や心は悲鳴をあげています。一つずつ目の前の課題や問題に対策していき、快適に働く環境やリラックスして生活できる環境を整える必要があります。

保育士の職場の処世術。保育士がストレスをためないための振る舞い方とは

保育士 ストレス⑥

 保育士の仕事は体力的にきついことに加え、女性特有の複雑な人間関係で、ストレスがたまるばかりです。しかしなかには職場での振る舞い方を工夫することで、ストレスを抱えないようにしている保育士もいます。ここではストレスを回避する処世術をタイプごとに紹介します。

【割りきりタイプ】
他の保育士の話になるべく深入りすることは避け、自分の心のなかで極力「仕事」と「プライベート」を割り切って接するタイプです。仕事はお金のために働くと割り切り、他人のプライベートに立ち入らなければ、保育士特有の人間関係の問題に巻き込まれることもありません。また仕事に対しても与えられた仕事だけやればいいと割り、無理に気を利かせてストレスで体壊さないように気をつけると良いでしょう。

【堅実業務タイプ】
誠実に業務に取り組みしっかりと仕事をこなすことで、注意されたり怒られたりすることを減らし、ストレスになりそうなことを未然に防ぐタイプです。自分の仕事をしっかりやり、先輩から信頼され、後輩の見本となれば誰も文句は言いません。

【低姿勢タイプ】
下手に出る、謙遜するなど、徹底的に先輩保育士や主任保育士、園長を立てることでトラブル回避をするタイプです。もし仕事が出来るとしても謙遜していれば、他の保育士から嫌な目で見られることや妬まれることもありません。また女性は意識せずに自分の話をしたいと思いがちですが、一旦こらえて聞き上手に徹してみると良いでしょう。

ストレスが招く症状とは?保育士に実践してほしいストレス解消法

保育士 ストレス②

 

 ストレスが身体や精神に悪影響を及ぼす前に、自分自身でストレスの解消を行わなくてはなりません。そこで保育士に実践してほしいストレスの解消法を紹介します。


○紙に書きなぐる
その日感じたストレスをひたすら紙に書いてみることでストレスを解消することができます。書くだけでストレス解消になるのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、自分の中に溜め込んでいたものを吐き出すという意味で大きな効果があります。さらにその紙をビリビリに破り捨てるというのもおすすめです。

○運動する
思いきり体を動かすことでリフレッシュすることができます。特にストレス解消のためには、ダンスやバトミントン、フットサルやバスケットボールなど自由度が高く、少し息が上がるくらいの運動が適しています。スポーツが苦手という方は、ランニングや散歩などのゆっくりとした運動がおすすめです。

○泣く
泣くことはリラックス作用があると言われています。涙を流すことで副交感神経を活性化し、心と体を健康にします。保育の仕事で辛いときには溜め込まず、家に帰って思いっきり泣きましょう。

○仲の良い友人と過ごす
心を許せる友人と一緒に過ごすと安心感があり、ストレスでイライラした心も落ち着きます。カフェでおしゃべりするだけでもストレス解消になります。また愚痴を聞いてもらうと、溜まっていたものを吐き出すことができてスッキリするはずです。

無理をして働いてはダメ。休職や転職で今の職場から離れることも重要

保育士 ストレス③

 その都度ストレスを解消することができれば良いですが、なかにはストレスが溜まるばかりの人もいるでしょう。職場に行こうと思うだけで体調が悪くなる、職場に向かう電車に乗れない、些細なことにもイライラしてしまう、集中力が低下してミスが続く、保護者が怖くてびくびくしてしまうなど、体調や自分の行動に変化が表れている人は職場から離れるという選択もあります。体や心を壊してまで無理に仕事を続ける必要はありません。時間が解決してくれる問題であれば休職を申請するのが良いでしょう。しかしストレスの原因が職場環境であるならば転職をして環境を変えなければなりません。ただし転職をする際には「現状の悩みが次の職場環境で改善されるか」に注意しなければなりません。自分の希望条件に合った園を探したい人は、転職支援サービスを利用することをおすすめします。転職支援サービスではコンサルタントに自分の希望条件を伝えるだけで、自分に合った園を紹介してもらえます。また事前に職場の雰囲気など気になる点も聞くことができるので、入職後のギャップも少なくできます。効率よく自分に合った園を見つけたい人はぜひ利用してみてください。

「保育士ストレス」のまとめ

 保育士の仕事は毎日子どもと関わることができ「楽しそう」と思われがちですが、身体的にも精神的にも大変な仕事です。そのためストレスを抱え込んでしまい、体調を崩してしまう保育士さんもたくさんいます。長く健康に働き続けるためにもストレスチェックで今の自分の状態を確認することや、ストレスが原因で起こる症状を理解しその都度解消していくことが重要です。保育士のなかには人間関係の問題に巻き込まれないように上手く立ち振る舞っている人もいるので、いかにストレスを避けるかということも重要です。それでもストレスが消えないときには無理をして仕事をするのではなく、一度職場から離れて休むことや転職をして環境を変えることが必要です。転職する際には転職支援サービスを使って、しっかりと自分の希望条件を満たした園を紹介してもらうことが重要です。