保育士からの事務職への転職のメリットとデメリット!転職を成功させるために必要な志望動機・自己PRの方法とは?
- 保育士が転職を考えるきっかけとは?他業種・他職種である事務職へ転職するメリット・デメリットをご紹介!
- 「事務求人でよくある仕事内容!それぞれの業務はどんな人に向いているの?」
- 気になる事務求人の雇用形態はどのようなものがある?各雇用形態の特徴
- 保育士から事務職への転職は難しい?転職活動を成功させるポイントとは?
- まとめ
保育士は子どもの成長をそばで支えられる素敵な仕事である反面、その業務量と給与水準の低さは未だに課題です。
将来子どもを生むタイミングだったり、健康のことを考えると異業種や他職種への転職を考えている方も多いのではないでしょうか。
中でも保育士から事務職への転職は人気があります。
今回は、保育士から一般企業の事務職に転職する際のメリット・デメリットについてご紹介します。
また、事務職の仕事別・雇用形態別の転職する際にチェックしておきたい重要なポイント と履歴書や面接に使える自己PRや志望動機のアドバイスをご紹介します。
是非、参考にしてみてください。
保育士が転職を考えるきっかけとは?他業種・他職種である事務職へ転職するメリット・デメリットをご紹介!
保育士はどういった理由で転職を考えるのでしょうか。主によく以下の理由がきっかけとして挙げられます。
・残業や持ち帰りの多さ
・給与の低さ
・人間関係
・休みの取りづらさ
保育の現場は休みが取りづらかったり、業務量が多かったりととてもハードです。
もし、給与や人間関係が転職を考える主な理由である場合は、保育の仕事を離れるのではなくもっと給与のいい東京都などの都心の園に転職することが可能です。
しかし、残業や休日などの労働条件が問題の場合、休みや残業が少ない事務職に転職することは理にかなった選択ですよね。
それでは、他業種・他職種である事務職へ転職するメリット・デメリットはどういったことがあるのでしょうか。
メリット
給与面
保育士の給与は他の職業と比べてかなり低水準です。
20代女性保育士の手取りは14~17万円ということも珍しくありません。
転職先にもよりますが、給与面での改善が期待できます。
残業が少ない
保育業界は先輩の保育士より先に帰れない雰囲気があったり、書物などの持ち帰りでサービス残業が当たり前だったりと苦労が絶えません。
一方、事務職は仕事内容にもよりますが、原則定時に帰れたり、派遣社員の場合は残業代がちゃんと支払われるなど、保育士の業務に比べて負担が軽い特徴があります。
人間関係
保育園は女性が多いので人間関係の問題が多いのが特徴です。女性だけの職場はなかなか大変ですよね。それに対して一般企業では、職場に様々な年代層の男女が働いているので、人間関係が比較的良好です。
体力的に楽
事務職は、書類の管理や郵便物の仕分け、データ入力などデスクワークが多いので、戸外遊びで走り回ってクタクタになっていた保育士時代に比べて、肉体的な疲労は少なくなります。
デメリット
子どもたちと触れ合えない
保育士になった方は「子どもと触れ合える仕事がしたい」と思って選んだ方が多いと思います。事務職になると社会人とのやり取りが基本となるため、そこがデメリットに感じるかもしれません。
単純作業が多い
事務職はルーティーン化された業務を担うことが多く、単純作業が苦手だったり嫌いな方にとっては向いていないかもしれません。
その際は仕事は仕事だと割り切って取り組む姿勢が必要になります。
「事務求人でよくある仕事内容!それぞれの業務はどんな人に向いているの?」
事務求人でよくある代表的な仕事内容と、どんな人に向いているのか見ていきましょう。
一般事務
一般事務は事務作業をメインで担当します。事務作業は、資料や契約書といった文書作成や管理・フィルタリング・電話対応や来客対応、郵便物の仕分けがあります。
様々な企業や官公庁で一般事務の仕事があり、経理や総務を兼ねている場合もあります。
特別専門知識などの高度なスキルがいらない求人が多いですが、多岐に渡る業務を行うため柔軟な対応力が求められます。
なので、柔軟な対応力と単純な仕事をコツコツ進めることができる真面目な方に向いています。
営業事務
営業事務は、営業の業務において発生する事務業務です。
主な仕事に文書作成、書類処理、受発注、顧客との折衝があります。
例えば、営業に必要な見積書や請求書を作成したり、取り扱う商品やサービスについて資料を用意します。
そして、営業担当者が受注した案件の受発注処理を行い、納品までの進捗を管理するのが仕事です。
営業事務は資料作成でパソコンを使用するため、基本的なPCスキルが必須です。
また、事務を通して営業担当者をフォローしていくため、コミュニケーションが得意な方も向いています。
経理・会計事務
経理事務と会計事務は企業のお金に関するサポートを行います。
例えば、企業の出入金の管理をする出納業務、伝達処理などの経理事務があります。
お金の出入金を担当するので、正確に計算や処理をできることが求められます。
数字を管理するのが好きな方や、経理関連の専門知識を持っているかたが向いています。
貿易事務
貿易事務は、商社やメーカーなどの輸出入に関する業務を行っている会社で事務を行います
。輸出入に関わるいろいろな人たちへの伝達や調整を行うのでコミュニケーションスキルがある方が向いています。
業務内容や業務の幅は会社によって様々なので、事前に仕事の範囲を確認することが大切です。
保育園の事務
保育園の事務は、保育園の運営に関わる保育園の見学や訪問などの外部との窓口、保護者対応などサポートを行います。
保育事務には特別な資格は必要ないですが、保育士の経験がある方は保育園の運営について理解があるため歓迎されるスキルとなります。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で患者の接客と医療費の計算などの会計の雑務を行います。費用の計算では正確性やスピーディな処理能力が求められるので、数字を管理するのが好きな方や医療に関わりたい方が向いています。
気になる事務求人の雇用形態はどのようなものがある?各雇用形態の特徴
一般事務、営業事務、経理・会計事務のように事務職にもさまざまな種類のものがあります。
では雇用形態はどのようなものがあるのでしょうか。
求人を探す際に一緒にチェックしたい雇用形態について解説します。
正社員
正社員としての平均的な事務の月給は22万円、時給に換算するとおよそ1300円です。
賞与は大体年に1、2回あるケースが多く、人事評価による昇給が1年ごとや半年ごとにあります。
残業代に関してはお給料が出るところと出ないところがあるのでちゃんと応募条件を確認しましょう。
契約社員・アルバイト・パート
契約社員は正社員の条件に準じる場合が多く、平均的な月給は22万円です。
異動や転勤がないので、安心して働けます。
半年もしくは1年ごとに契約更新があり、自ら勤務先との契約交渉を行う必要があります。
アルバイト・パートは時給1000円程度が相場です。
シフト制などで勤務時間が固定されている場合が多いため、子育てなどと両立しやすい特徴があります。
派遣社員
派遣社員は時給1400円代が多く、経験とスキルによって幅があります。
決められた賞与や昇給がないので、契約期間ごとに派遣会社を通して時給額を交渉する必要があります。
残業は派遣先によって大きく異なりますので、派遣会社の方にあらかじめ残業したくない場合は伝えておく必要があります。
残業代は支給される契約がほとんどです。そのため収入を稼ぎたい方は積極的に仕事を任せてもらえるようにするとよいでしょう。
また、交通費に関しても支払いがるかどうか事前に確認する必要があります。
保育士から事務職への転職は難しい?転職活動を成功させるポイントとは?
自己PRのポイント
自己PRでは、自分の一番の強みを書きます。転職に対するやる気や自分が採用されることで転職先にもたらすメリットをちゃんと伝えましょう。
まずは転職先の企業を詳しく調査し、企業の求める人材に合った自分の強みを考えるのがポイントです。
例えば保育士の仕事で得た知識やスキルなどに紐付けられるとよいでしょう。
志望動機のポイント
中途採用の求人では、履歴書の中でも志望動機がよく見られています。
人事担当者は、志望動機を通して前向きな熱意があるか、企業が求める人材と合っているのかどうかを見ています。
なぜ保育士から転職を考えたのか、さらになぜその中でも事務職なのか、なぜその会社なのか盛り込めるとよいでしょう。
くれぐれも前の職場に対しての不満を書いてはいけません。
なぜなら、その不満をまた自分の会社でも持ってしまって辞められてしまうのではないかと企業担当者の人に思われてしまうからです。くれぐれも前向きな転職であることをアピールしましょう。
面接のポイント
面接を成功させるためには、前向きな転職であることをアピールするのに加えて、相手に伝わりやすいコミュニケーションを意識しましょう。
そのためには面接官の質問に対して具体的に答えることが必要です。
答えにしっかりとした根拠があれば、面接官にも納得してもらえます。
まとめ
「大好きな子どもと触れ合いたい・・・」そう思って選んだ保育士でも、想像以上にきつい仕事で離職を検討される方は多いですよね。
保育士から保育以外の仕事に転職すると、もちろん子どもたちと触れ合うことはできなくなります。しかし、業務量や給与面や休暇の取りやすさ、人間関係の面では改善が見込める可能性が大きいでしょう。
今回は事務職への転職についてご紹介しましたが、一般企業への転職を一つの選択肢として検討してみることで、一度自分に合った働き方を見つめ直してみるのはいかがでしょうか。
人間関係や給与などの働きやすさの面については、他の保育園に移ることで解消される悩みかもしれません。
万が一保育士から事務職に実際に転職するためには、自分の理想とする条件を明確にして、なぜ自分は保育士から事務職として働きたいのかを前向きな転職としてアピールしましょう。
保育士から他の仕事に転職することは不安があるかもしれませんが、しっかりとした準備を行えば苦労せず転職することができるので、ぜひ自分に合った働き方を見つけてください!