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保育士が派遣で働くメリット・デメリット。紹介予定派遣で理想的な転職を

 正職員の他にも保育士の働き方はたくさんあります。保育業界では保育士不足が顕在化しているので、多くの園が正職員の他に非正規での採用も行っています。そのなかでも今注目されているのが派遣という働き方です。派遣社員は園に直接雇用されるわけではありません。直接雇用ではないので割り切って働きやすいですが、苦労することもあります。また最近では派遣社員として働きながら、正職員になる機会も設けられている紹介予定派遣も増えてきました。

保育士の働き方は多種多様!派遣ってどういう仕組みなの?

保育士 派遣①

 保育の仕事では正職員として働くのが一般的だと思われがちですが、契約社員やパート、派遣など非正規社員として働く人もたくさんいます。全国保育協議会の調査によれば、非正規社員として働く保育士の割合は全体の約4割も占めています。また保育園では早朝や夜間などイレギュラーな勤務が多く、正社員だけで対応しきれないので8割以上の保育園が非正規の保育士を雇っています。

 非正規雇用のなかでも最近保育士の間で人気なのが、派遣という働き方です。派遣社員の働き方は正職員やパートとは少し違います。派遣社員は直接園に雇用されるのではなく、派遣会社と契約を結びます。その後自分の勤務日数や勤務時間などの希望条件をもとに園を紹介してもらい、園に派遣されます。園に直接雇用されているわけではないので、給与も派遣会社から支払われ、何か困ったことがあっても派遣会社が仲介に入ってくれます。基本的に6ヶ月や1年など期限を決めて働くことになります。

自分のライフスタイルに合わせて快適に働ける一方で派遣保育士ならではの苦労も

保育士 派遣②

 派遣という働き方は園の直接雇用ではないですが、職場では正職員やパートの方と一緒に働きます。ここでは直接雇用でなく派遣として働くことのメリットとデメリットをご紹介します。

 【派遣保育士のメリット】
○給与が高い
派遣社員の時給は1000円~1600円程度とパートやアルバイトよりも高いことが多く、契約期間中はそれが維持されます。仕事内容のわりに収入が低めといわれる保育士ですが、派遣については他業種と同様で高収入が期待できるため、その目的で派遣社員を選ぶ人は多いようです。

○ライフスタイルにあった働き方ができる
派遣会社に登録するとコンサルタントとの面談があり、こちらの希望条件を詳しく聞いてくれます。シフトや通勤時間など希望する労働条件をもとに、自分に合った職場をピックアップしてくれます。そのため自分の目的や自分のスタイルに合った働き方ができます。

○残業は基本的にない
保育士の仕事が大変な理由のひとつが残業の多さですよね。子ども相手のため時間がきてもなかなか仕事が切り上げられず、定時に退社というのが難しいです。しかし派遣社員の場合契約に沿った仕事をするように職場にも通達がされているので、時間がくれば仕事を切り上げて帰宅することができます。もちろん残業ありの契約であれば残業は発生すると思いますが、そのぶんの給料はきちんと支給されます。

○職場でのトラブルも派遣会社が仲介してくれる
派遣社員の場合、もし職場でトラブルを起こしてしまったり、巻き込まれてしまったりしても派遣会社が仲介してくれます。労働条件から職場の人間関係に至るまで何かトラブルがあれば、派遣会社が園と直接やりとりをして問題を解決してくれます。
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【派遣保育士のデメリット】
○待遇面でやや劣る
時給は高めの派遣社員ですが、ボーナスは基本的に出ません。福利厚生も園との雇用契約ではないので利用できません。

○契約期間がある
派遣契約は、期間が決まっています。3カ月や半年、さらに長期とさまざまですが、そのたびに契約を更新する必要があります。自分が継続して働きたくても契約更新のタイミングで「園から契約を切られる」可能性もあります。

○部外者に見られることがある
派遣社員は園に直接雇用されているわけではないので、派遣で働く保育士を部外者扱いする保育士や園もあります。派遣職員がたくさん働いている保育施設であればこの傾向は少ないですが、そうでない場合は正職員同士の連帯感から外れてしまう場合もあります。

派遣から正職員に。保育士注目の紹介予定派遣という働き方

保育士 派遣③

 新しい職場を探している保育士の中には「正職員で働きたいけどブランクが心配」、「職場を実際に見ないと判断できない」という方もいると思います。そういう方におすすめなのが紹介予定派遣です。通常の派遣では派遣会社と園が人材派遣契約を結ぶだけですが、紹介予定派遣では派遣社員の保育士と園が直接雇用を結ぶ機会も設けられています。つまり派遣社員として働くなかでこの保育園で正職員として働きたいという気持ちになれば、正職員として転職することができます。転職する際に求人サイトをみる人が多いと思いますが、求人票からは先輩保育士や園長との人間関係、子ども達や保護者との様子など細かな情報はわかりません。紹介予定派遣では保育の仕事を経験するなかで園の細かな情報を知り、十分に理解した上で正職員になるか見極めることができます。そのため納得感を持って自分に合った職場に転職ができる理想的な方法です。また紹介予定派遣の派遣期間は労働者派遣法で最長6ヶ月までと定まっているので、最長6ヶ月まで正職員として働くか、次の職場を紹介してもらうかじっくり判断することができます。

「保育士の派遣」に関するまとめ

 保育士は正社員として働いている人がほとんどと思われがちですが、非正規雇用で働く人も増えています。非正規雇用にも様々な種類があり、そのなかでも派遣社員という働き方が人気を集めています。派遣会社が自分のライフスタイルをもとに園を探し、就職後のアフターケアまで行ってくれるので、安心して働くことができます。その一方で園に直接雇用されていないので、待遇や人間関係に関しては正職員よりも苦労することもあります。そこで最近では派遣社員として働きながら正職員を目指す、紹介予定派遣という働き方が増えてきました。実際に働いてみないと分からないことを十分理解したうえで、正職員になるか選ぶことができるので、納得感をもって次のステップに進むことができます。