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保育士は産休が取りやすい?産休の取得方法と産休が取りやすい園の見つけ方

 産休をしっかり取れる勤務先かどうかは女性の働き方に大きな影響を与えます。保育士は他の業種に比べ産休が取りやすくなっていますが、なかには取りにくいと感じる保育士もたくさんいます。また産休が取れる園でも、保育士は身体的に負担のかかる業務が多いので、職場への報告のタイミングに注意しないといけません。産休が取れない園で働いている保育士は、出産や子育てを見据えて長く働ける環境を新たに探すことも1つの方法です。

他の業種に比べ保育業界は産休を取りやすい!しかし産休を取りにくいと感じる保育士も

保育士 産休①

 出産や育児は女性にとって人生における大きなテーマです。そのため産休がしっかりと取ることができるかどうかは、保育士に限らず働く女性の誰もが気にしているでしょう。保育士の職場では女性が多いことから出産への理解が得られやすく、他の業種に比べ産休を取りやすい環境が整えられています。保育業界全体では産休が取りやすいかもしれませんが、園によっては産休を取得しづらいと感じている保育士もたくさんいます。産休がとりにくい理由としては、担任を持っているため休みづらいことや、保育士不足で周りのことを考えると言いづらいことが挙げられます。なかには慣例的に「妊娠したら退職するもの」という考えが根付いてしまっている保育園もあります。また産休は取ることができても人手が足りないため、通常よりも産休の期間を短くさせられる場合もあります。このように他の業種に比べ保育士は産休が取りやすくなっていますが、公立や私立の違いや事業所の規模、職場の人間関係などによっては産休制度の利用が難しい場合もあります。

産休の取得方法は?産休の制度や報告するタイミング

保育士 産休②

 産休をしっかりと取れる環境にいても、制度や手続きの方法がわからなければ利用することはできません。産休とは「産前休業」「産後休業」の略で、出産予定日の6週間前から出産後から8週間まで休むことができる制度のことです。特に産前休業は女性労働者が請求した場合に限り取得できる制度なので注意が必要です。いつからいつまで産休をもらうのかを産休の申請をする際にはきちんと言う必要があります。産休は労働者の権利として誰もが取得可能とされていますが、労働条件によって取れる場合と取れない場合があることもあります。そのため先輩保育士などに園の産休の制度について前もって聞いておくのが良いでしょう。

 また産休を申請するタイミングですが、一般的には安定期に入ったらまずは会社に妊娠していることを伝えて産休申請を行う人が多いようです。しかし保育士さんの場合には、長時間の立ち仕事や、残業、時には運動会の準備や重い機材の運搬など、妊娠中にはできるだけ避けたい業務が多いです。報告をせずに無理をすると、母体や赤ちゃんに負担がかかるだけでなく、体調が悪いときに周囲に心配をかけてしまったり、誤解が生じてしまったりする可能性もあります。自分と大切な赤ちゃんを守るためにも、妊娠の確定診断を受けたらなるべく早く職場に報告するのが良いでしょう。また報告は直属の上司にするのが一般的です。

産休取得実績だけじゃない!産休が取りやすい園の見つけ方

保育士 産休③

 妊娠したら退職することが慣例になっていたり、職場の人間関係が厳しかったりして、なかなか産休を取得できない園で働いている保育士もいると思います。その場合は今の環境を仕方ないとあきらめるのではなく、今後の出産や子育てを見越して新しい職場に転職することも1つの解決策です。ここでは産休が取得しやすい園の見つけるコツをご紹介します。

○産休の取得実績の有無
最初に確認したい項目です。当然実績がある職場のほうが、取得できる可能性が高まります。
公立の園はもちろん、大手企業や医療法人の事業所内保育所などは福利厚生制度が手厚く産休取得実績が高い傾向があります。

○平均年齢が低いかどうか
職場の平均年齢が低すぎる職場だと「入れ替わりが激しい」と捉えることもでき、出産を機に退職している職場の可能性が高いです。設立年度は古いのに、平均年齢が若い園は特に注意が必要です。

 ただし以上の条件に当てはまらない職場ももちろんあります。平均年齢が高くても産休・育休が取りづらいことや、小規模な園でもしっかりと産休を取ることができる場合もあります。求人の掲載メディアや転職支援サービスをつかって確実に産休や育休が取れる環境を見つけることができるようにしましょう。

「保育士の産休」に関するまとめ

 女性が仕事と子育てを両立し生き生きと働くためには、産休制度が必要です。保育園は女性が多い職場であるため他の業種よりも産休が取りやすくなっています。しかし業界全体では産休の制度が整っていても、実際は「取得しづらいな」と感じている保育士もたくさんいます。また保育士の仕事は身体への負担が伴う業務が多いので、妊娠を報告するタイミングも気をつけないといけません。事前に産休制度をしっかり理解し、期日までに産休の申請を行いましょう。自分が働いている保育園であまり産休が取られていない場合は、今後の出産や子育てを見越して産休や育休の取りやすい園に転職するのも1つの方法です。産休や育休の取りやすい園の特徴を押さえて、長期的に働いていけるような園を見つけていきましょう。