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保育士試験の「実技」対策とは?実技試験(音楽・造形・言語)の難易度と合格するための対策方法

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保育士資格を取得するためには、保育士試験の筆記試験(9科目)実技試験(音楽・造形・言語の3分野から2つを選択)に合格する必要があります。筆記と実技を含めた保育士試験の合格率は全体の約2割と言われる超難関な資格です。

合否の分かれ目である筆記を合格できたなら、一発で実技試験も合格したいですよね。

今回は保育士の実技試験に合格するための、実技試験の音楽・造形・言語表現の課題内容と受験科目を選ぶポイントや各科目の難易度と対策方法をご紹介します。

保育士試験に合格するために、ぜひ試験対策の参考にしてみてください。

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「保育士の実技試験内容をチェック!音楽・造形・言語表現の課題内容と、受験科目を選ぶポイントとは?」

保育士試験の「実技試験」の課題内容

保育士試験の「実技」では、音楽・造形・言語の3分野の中から2つを選択して受験します。

3分野の内容は以下の通りです。

 

・音楽に関する表現(弾き語り)

幼児に歌って聴かせることを想定して、ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかを選択し、課題曲(童謡)2曲を弾き歌いする。

 

・造形に関する表現(お絵かき)

課題の保育の一場面を色鉛筆で絵画で表現します。制限時間は、45分です。当日持参できるものは、鉛筆またはシャープペンシル・色鉛筆・消しゴム・腕時計のみです。

こちらは、課題が試験当日に発表されますので、難易度が高いです。

 

・言語に関する表現(お話)

3歳児クラスの子供に「3分間のお話」をすることを想定し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。4つのお話のうち1つ選択。制限時間3分。

実技試験に合格するためには、それぞれの科目で6割以上を取ることが必要です。

 

受験科目を選ぶポイントとは?

受験科目を選ぶ際は、科目の難易度はもちろんのこと、自分の向き不向きも考慮して選択しましょう。各科目のメリット・デメリットを以下にまとめました。

 

音楽に関する表現(弾き語り)

【メリット】

・課題曲が事前に提示されるので、練習ができる。

【デメリット】

・試験本番の緊張した中で演奏するので、練習を重ねていないと失敗のリスクがある。

 

造形に関する表現(お絵かき)

【メリット】

・筆記試験のような形で行われるので、絵を描くことに集中できる

【デメリット】

・試験当日に課題が発表されるため、事前準備ができない

 

言語に関する表現(お話)

【メリット】

・事前に練習ができる。

【デメリット】

・練習を重ねていないと、制限時間3分内に収まらない可能性がある。

 

まだ、自分の向き不向きがよくわからない方は、実際にそれぞれ練習してみて決めてみるのもいいのではないでしょうか。 

「ピアノが苦手でも大丈夫?保育士試験の実技の難易度と合格率とは?」

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各科目毎のメリットとデメリットを紹介しましたが、保育士試験の実技試験の合格率がどのくらいなのか気になりますよね?

 

厚生労働省が発表している『保育士試験概要』によると、過去3年間の実技試験の合格率は以下の通りです。 

・平成25年度 合格率89.3%

平成26年度 合格率88.7%

平成27年度 合格率89.1%

 

苦手意識があると不安になってしまうる実技試験ですが、過去の合格率は約9割と高水準なので、事前にきちんと対策さえ行えば、一発合格が期待できそうです。

「保育士の実技試験はこれで合格!選考で見られているポイントと受験前の対策方法」

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音楽に関する表現(弾き語り)

音楽表現で選考官が見ているポイントは、「保育士として必要な歌、伴奏の

技術、リズムなど、総合的に豊かな音楽表現ができているかどうか」です。

豊かな音楽表現は、園児を楽しませるために必要です。

そして園児を楽しませるためには、自分がまず楽しくいることが重要なので、まずは練習してきた通りに本番でも実演できるようにすることがポイントです。また、楽譜や鍵盤だけを見ずに子供たちの様子を見ながら笑顔で弾くことも大切なポイントです。

本番までの対策としては、自分のレベルに合った楽曲を選択し、完璧に弾けるまで練習することです。また、YouTubeなどに掲載されている動画も参考になるので、アレンジ表現を真似してみるのもおすすめです。

 

造形に関する表現(お絵かき)

造形表現で選考官が見ているポイントは、「保育士として必要な情景、人物のタッチなど園児から好まれる描写・色使いができているかどうか」です。

保育士の仕事は行事やお便りなど絵を描く機会も多いので、実務に沿って以下のような観点で採点がされます。

・ぱっと見てわかりやすい絵であること

・登場人物がいきいきとして明るい絵 

こちらは事前に課題内容がわからないとはいえ、パターンがあるので過去問を参考に準備しておくことが必要です。

造形表現は、課された条件を取り入れ、制限時間内で合格ラインのクオリティまで完成させる必要があります。

 

本番までの対策としては、

・園児がよくするポーズをを徹底的に練習しておく

・人物の服装を予め決めておく

・芯の柔らかい色鉛筆を準備しておく

など、保育園の日常シーンをイメージして事前練習を行うと良いでしょう。

言語に関する表現(お話)

言語表現で選考官が見ているポイントは、「声の出し方や表現上の技術、幼児に対する適切な話し方ができているかどうか」です。

こちらも実務に沿って評価されるため、物語の内容を覚えているのはもちろんのこと、子供をワクワクさせるような声の大きさ、抑揚やテンポをつけるなど演出が重要です。

 本番では絵本の持ち込みはできないので、予め物語を暗記する対策が必要です。物語の編集、展開に関しては特に決まりはありませんが、制限時間の3分内にまとまるように、事前準備から時間を計ると良いでしょう。

 

まとめ

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今回は保育士試験の実技試験(音楽・造形・言語)について、その内容や対策方法について紹介しました。

いずれもプロ並みの高いレベルが求められている訳ではなく、真面目に保育士になるために、事前に練習すれば一発で合格が可能な試験内容です。

とはいえ、独学対策だけでは難しい部分もあると思いますので、不安な方は通信教育を利用したり、知り合いに練習に付き合ってもらってもらうのもおすすめです。

難易度の高い筆記試験さえ合格したら、もうあと一歩で憧れの保育士になれます。

是非、侮らず実技試験の対策をしっかりと行って、試験本番に望んでください。