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保育士はダブルワークしていいの?保育士のダブルワーク事情と注意点

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 保育士の仕事はやりがいがあるけれど収入が低くて困る。このように考えている保育士さんはたくさんいると思います。仕事を変えずに収入を増やすために、ダブルワークをしている保育士も少なくありません。この記事では保育士に人気のダブルワーク先や、ダブルワークをするときの注意点について紹介します。

保育士がダブルワークできるかは園によって異なる。保育園から副業を歓迎されない場合も

保育士 ダブルワーク①

 保育士の中には本業として保育園で勤務するのに加えて、副業で他の仕事をする人もいます。ダブルワークをする理由は人それぞれではありますが、主に金銭面が理由で副業を始める人が多いです。保育士の仕事は薄給で、そのなかでも臨時職員やパート、派遣の保育士は満足した収入を得られているわけではありません。そのため本業の空いた時間を見つけて副業を行うことで収入を担保しています。しかし全ての保育士がダブルワークできるというわけではありません。公立の保育園の場合は公務員の扱いになるためダブルワークは原則禁止です。私立の保育園でも就業規定で副業が禁止されている場合があります。隠れてダブルワークをしている保育士もいますが、確定申告の際に副業が判明してしまうこともあります。また保育士は保護者に顔を覚えられているので、園には見つからなくても保護者の方に知られ情報が広まるときもあります。しかしアルバイトやパートの保育士の場合、掛け持ちが禁止の園でも交渉次第で許可してもらえることもあるので、働いている園の先輩保育士や園長先生に相談しましょう。

保育士がダブルワークに選ぶ職業。飲食店や保育関連の仕事が人気

保育士 ダブルワーク②

 保育士はダブルワーク先としてどのような職場を選んでいるのでしょうか。ここでは保育士が働きやすいものや、保育士のスキルを活かすことのできるものなど保育士に人気のダブルワーク先をご紹介します。

①飲食店
ダブルワークのなかでも特に保育士に人気が高いのは飲食店です。飲食店は夜遅くまでやっているところが多く、平日に保育園で仕事をした後や休日にたくさん働くことができます。飲食店はシフトも自由なところが多いので、保育士の仕事を優先して勤務時間を決めることができるのも良い点です。しかし飲食業はたくさんのお客さんに対応するので本業の保育園関係者や保護者などに出会いやすいことがネックです。

②保育関連の仕事
保育士の資格と経験を活かすことができるので保育園を掛け持ちしたり、ベビーシッターなどの保育関係の仕事を選んだりする保育士もいます。本業の延長という気分で仕事ができることにやりやすさを感じる保育士も多いです。他にも保育士と似ている仕事として塾講師やピアノの先生など教育関係の仕事をダブルワーク先に選ぶこともあります。

③単発のバイト
単発のバイトは空いている時間に働けて報酬が当日払いのことが多いため、すぐに現金が得られることがメリットです。予定のない土日や休日などの副業にぴったりな仕事といえるでしょう。

在宅ワーク
自宅にいながら自分のペースで仕事ができることから在宅ワークを副業にする保育士もいます。作業する場所が自宅なので保護者などに遭遇する心配もありません。封筒入れなどの昔ながらの内職もまだ募集がありますが、最近ではインターネットを介した仕事も多く、ホームページを作成したり、文章を執筆したり、イラストを描いたりと得意分野を活かすことができます。

保育士がダブルワークするときの注意点。睡眠不足やプライベートの時間が少ないという声も

保育士 ダブルワーク③

 ダブルワークをすることで収入を増やすことができますが、2つの仕事を掛け持つのは簡単なことではありません。ただでさえ保育士の仕事は体力的にも精神的にも大変な仕事なので、副業でも無理をしすぎるとからだを壊してしまいます。ここでは保育士がダブルワークするときの注意点をご紹介します。

・体力的に大変
平日保育士として働き休日には副業先で働くと、非常に体力を消耗します。保育士の仕事は体力を使う機会が多いので、ダブルワーク先が体力勝負の職場であると体が持ちません。若く体力が余っている場合は良いですが、体力に自身がない場合はダブルワーク先を簡単な仕事にしたり、勤務日数を調節したりしましょう。

・睡眠不足
ダブルワークをしていると保育士としてだけ働いているときよりも長い時間働くことになります。また飲食店など夜遅くまで営業している職場で働くと帰宅時間も遅くなってしまうので、あまり長く寝ることができません。保育士の仕事は朝早いことが多いので寝不足に悩ませられることも少なくありません。

・プライベートの時間がない
保育士の仕事には残業や持ち帰りがあることもありますし、副業によっては時間拘束が長くなることもあります。さらに職場の付き合いも2つの環境に増えるので、自分が思っている以上にプライベートの時間をつくることができません。プライベートの時間が取れていないと仕事へのやる気もなくなってしまうので、プライベートの時間は計画的に確保しておくほうが良いでしょう。

・時間の調整が大変
ダブルワークをすると2つの職場でシフトを出さないといけないので、本業と副業で勤務時間が合わなかったり、急なシフトの変更があった際に対応できなかったりで時間の調整をするのが大変です。保育園の行事前には特に残業が多いので、その後の副業は時間に余裕を持つなどスケジューリングが重要です。

「保育士のダブルワーク」に関するまとめ

 保育士の給料があまり高くないので、家計をやりくりするためにダブルワークをしている保育士もいます。特にパートや派遣の保育士に多く、夜間や休日など空いている時間を活用して飲食店で働いたり、自分の保育士としての能力を上手く活用して保育士関連の仕事で副業を行ったりしています。しかしダブルワークをしても良いかどうかは勤めている保育園によって異なるので、事前のチェックが必要です。また体力面的に負担が大きくなってしまったり、本業と副業の勤務日程の調節が難しかったりとダブルワークをすることで苦労することもあります。そのためダブルワークするときは本業である保育士の仕事への影響を十分に考えて、バランスよく働くと良いでしょう。

保育士にピアノは必要?保育士のピアノ演奏の実技試験と簡単な練習法を紹介

 保育園に通う子どもは毎日お歌の時間が用意されていて、そのなかで芸術や四季など感性を磨いていきます。お歌の時間は保育のなかでも重要な取り組みですが、最近では演奏のCDを用いる保育園もあります。そのため保育士の全員がピアノの演奏をする必要はないですが、面接の実技試験でピアノの演奏を行っている保育園もまだまだ多いです。保育士として損をすることがないように、ここでは保育園でどのようなピアノの実技試験を行っているのかと苦手な保育士でも簡単にできるピアノの練習法をご紹介します。

保育士は資格取得や面接でピアノの実技が多い。面接結果や今後のキャリアに関わることも

保育士 ピアノ①

 保育士の誰もがピアノを演奏できるわけではなく、実際に働いている保育士のなかにはピアノが弾けても現場で弾き語りができるレベルではなかったり、楽譜すら読むことができなかったりする人もいます。ピアノの演奏は他の人に任せて、歌の担当をすることや演奏をCDで流していれば子どもたちの保育をするなかでそれほど困ることはありません。

 しかし保育士資格を取る際には音楽、造形、言語のなかから2つを選ばないといけないですし、面接の実技でピアノの演奏をしている保育園もたくさんあります。「保育士=ピアノの演奏」というイメージが強く残っているため、ピアノが演奏できるかどうかが資格や面接の結果に影響してしまいます。またピアノが演奏できる人の方が昇進しやすいとも考えられています。ピアノが演奏できないと保育の時間や行事の際に他の職員に代わってもらわなければなりません。それにピアノの演奏ができないため歌の授業が長い幼児クラスの担当ができないこともあります。主任などへの昇進の条件として行事での貢献度や全年齢の保育経験を挙げる保育園もあるので、ピアノの演奏が自分のキャリアを左右すると考えることもできます。

保育士はピアノの実技試験で何をするの?楽譜慣れやレパートリーを増やすことが大事

保育士 ピアノ②

 ピアノの演奏にあまり自信がないと実際の試験の内容が気になりますよね。保育士資格の実技試験では一般的な童謡が課題曲として与えられ、練習してから試験に挑むことができましたが、保育園の面接で行う実技試験は少し異なっています。ここでは保育園の面接でのピアノの実技試験の内容を紹介します。

【課題曲】
保育士試験のようにバイエルやツェルニー、童謡などからあらかじめ指定をされ準備したのちに当日演奏を行うものです。演奏だけでなく弾き歌いを実施する園も多くあるようです。

【自由曲】
自分の好きな曲や日々の保育に活かせそうな童謡などを選定し演奏する試験形式です。バイエルなどの教本から演奏曲を選ぶ場合は演奏のスキルが見られ、童謡などから選ぶ場合には弾き歌いのスキルが見られます。実際の保育を想定した選曲ができるかどうかも見られています。

【初見演奏】
試験の際に楽譜を提示されその場で楽譜読みと演奏を行う形式です。なかには楽譜の提示されずに簡単な童謡をその場で指示され弾き歌いしなければならないこともあります。

 あくまで保育現場でどのように活躍してくれるかを判断しているので、ピアノ演奏の技試験では技術的な演奏の能力だけでなく、どのように子どもと触れ合っていくかが見られるものでもあります。子どもたちが楽しめるよう、笑顔で、自信を持って演奏・弾き歌いが出来るようにすることも重要です。

苦手な保育士さんも大丈夫!今日から取り組める簡単なピアノ練習法を紹介

保育士 ピアノ③

 「ピアノが演奏できるようになりたいな」と考えていても苦手でなかなか取り組めなかったり、「大人になってからできるようになるわけない」とあきらめたりしてしまう保育士もいますよね。ここではピアノ初心者やピアノが苦手な保育士におすすめの練習法を紹介します。

◯ルビ付きの楽譜を活用する
楽譜を読むのが苦手な保育士にとっては、音符を理解するだけでもひと苦労ですよね。そんなときには音符にルビをつけたり市販されているルビ付きの楽譜を活用したりしましょう。単純なことですがこれだけでもピアノを弾くことに対する抵抗感がずいぶん軽くなります。「ドードーミーソーラーラーソー♪」というふうに、歌詞ではなく音符で何度もくり返し歌ってみましょう。

◯苦手な部分を何回もくり返す
ピアノの練習をしていると、自分がいつも間違えてしまう箇所がありますよね。手の動かし方が難しいところや音符がたくさん連なっているところなど誰にだって苦手な部分はあるものです。苦手な部分避けるのではなく、何度も何度も練習しましょう。ピアノが上手な人と苦手な人との差はこの練習でつきます。ピアノが上手な人ほど、この苦手な部分を何度も何度も練習しています。10分や20分と時間を区切り、自分が間違えやすい小節やフレーズを集中して何度も弾きます。自分が間違えやすいパターンはどの曲でも似ているので、一度しっかり練習すれば他の曲でも上手に弾けるようになりますよ。

◯片手で弾いてみる
ピアノを習ったことのない保育士にとって、右手と左手とで違う動きをさせることは非常に難しいですよね。最初から両手で弾くのはハードルが高いため、まずは主旋律である右手から練習を始めましょう。一曲全部を弾いてしまおうとせずに、ゆっくりと少しの小節ごとに区切って練習することです。右手が弾けるようになったら次は左手です。左手の練習をする際には右手の部分のメロディーを歌で補って練習をすると良いでしょう。

「保育士のピアノ」に関するまとめ

 保育士全員が必ずしもピアノを演奏できるというわけではありません。とはいえ保育士の資格取得や面接の実技試験でピアノの演奏を見られることが多々あります。ピアノが演奏できるかどうかで、面接の合否や自分のキャリアも変わってしまうことを考えるとピアノのスキルを磨いて損することはないでしょう。実技試験では自分の得意な曲だけでなく、初見のものや課題曲が指定されることもあるので、楽譜に慣れることと、自分が演奏できるレパートリーを増やしていくことが重要です。最初から上手く弾こうとしても難しく気が進まないので、自分の能力に合った練習で少しずつレベルを上げていきましょう。