保育士になるために避けては通れない保育実習を徹底解説!
- 保育実習の目的とは?保育実習を通して保育への理解を深めよう!
- 保育園と幼稚園の保育実習の違いとは?実習先を選ぶ時のポイント
- 保育実習に向けて何を準備すればいいの?保育実習の服装と持ち物!
- 初めてのことは悩みがたくさん!?保育実習でよくある困りごととその解決方法!
- まとめ
保育士を目指す保育学生にとって保育実習は避けては通れないですよね。
実際に働く保育園という現場で実習を行うことは楽しみな反面、初めてなので不安もあるかと思います。
今回は保育実習で悩みがちな保育園・幼稚園選びの方法・実習日誌の書き方・服装や持ち物などの準備・保育実習でよくある困りごとについて解説します。
是非参考にしてみてください。
保育実習の目的とは?保育実習を通して保育への理解を深めよう!
保育実習は、保育士資格と幼稚園教諭免許を取得するための必須科目です。
一般的に保育実習の目的は以下のようなものがあります。
◯子どもと接して理解を深める
実習で子供と触れ合ってみると、学校で勉強できなかった予想していなかった事態に陥ることがよくあります。
子どもはそれぞれ個性があるので、保育士は柔軟な対応力が求められます。
実際に保育園や幼稚園で働く前に、保育実習を通して現場で様々な子どもと触れ合うことは、その後に活きる新しい発見や気付きがあるでしょう。
◯保育士の役割を学ぶ
保育士は子どもたちの教育係であると同時に、遊び相手でもあります。
さらに保護者にとっては、信頼のおける相談相手でなくてはいけません。
子どもとの触れ合いはもちろんのこと、保護者とのコミュニケーションは保育士にとって非常に重要です。
保育実習を通して保育士が果たす役割を理解しましょう。
◯保育園・幼稚園での生活を知る
園によって一日の生活リズムは違いがあります。
保育実習で子どもたちと登園から降園までの一日の一連の流れを体験することによって、自分が働くイメージをより明確にすることができます。
保育園と幼稚園の保育実習の違いとは?実習先を選ぶ時のポイント
保育園と幼稚園では、実習の期間と業務内容に差があります。
◯実習期間
保育園の実習は、保育園で2回、施設に1回が基本となっていますが、期間に関しては様々です。養成学校で1年生の後期と2年生の中期に2週間ずつ行う学校もあれば、短期間でまとめて行う学校もあります。
予め学校に確認して、保育実習に備えましょう。
幼稚園の実習は、一般的に2週間×2回の計4週間程度で行うところが多いです。
しかしこちらも学校ごとに様々なので、予め学校に確認しましょう。
◯保育園での一日の流れ
保育園での一日の流れは以下の通りです。
出勤 教室などの清掃をして子どもたちを迎える準備をします。
↓
登園 子どもたちが登園してきたら、元気に子どもたちを迎えます。
↓
活動 園によって様々な活動を行います。例えば自由に遊びを楽しむ「自由保育」
や、ある程度集団的な行動を行う「設定保育」の時間があります。
↓
お昼 保育園は給食があるので、食事のサポートを行います。
↓
午睡 着替えを手伝ったり、寝かしつけを行います。
↓
おやつ おやつのサポートを行います。
↓
降園 子どもたちを見送った後、反省会を行います。最後に掃除をして一日が終わります。
◯幼稚園での一日の流れ
出勤 先生同士で朝礼を行い、連絡事項の確認をします。
↓
登園 子どもたちが登園してきたら、元気に子どもたちを迎えます。
↓
朝の会 子どもたちの出席確認を行います。先生がピアノを弾き、曲を歌ったりもします。
↓
活動 園によって様々な活動を行います。例えば子どもたちと一緒に工作をしたり、時にはひらがなに触れたりします。
↓
お昼 一緒にお昼を食べます。
↓
降園 子どもたちを見送った後一日が終わります。
保育園と幼稚園の基本業務はそこまで変わりません。しかし勤務時間が保育園の方が長かったり、給食があったりなど違いはあります。
◯園の選び方のポイント
実習先を考える観点として、是非大切にしてほしいのが「どの実習先で何を学びたいのか?」ということです。
まだ自分はどこで学びたいのかよくわからなくても、園の規模感や形態は非常に様々です。
自分でインターネットで検索して園の情報を調べてみたり、先輩の経験や先生の豊富な知識を尋ねてみるといいでしょう。
保育実習に向けて何を準備すればいいの?保育実習の服装と持ち物!
実習先の保育園・幼稚園が決まったら後は準備するだけ!でもどんな服装で何を持っていけばいいのかわかりませんよね。続いてはそんな服装と持ち物についてご紹介します。
◯服装について
保育実習は基本的にリクルートスーツで通勤するようにしましょう。
しかし園によって事前訪問はスーツで、出勤の際はもう保育に入る格好でいいと言ってくれる園もあるので、服装については事前に確認するようにしましょう。
◯持ち物について
保育実習の際は以下のものを準備しておくとよいでしょう。
・エプロン2-3枚
すぐに汚れるので、常にストックしておくのがいいです。
ポケットの多いもの、ボタンなど子どもが触って取れやすいものは避けたほうが無難です。
・ハンカチ
お手拭き用と遊び用を準備しておくのがいいです。
・タオルハンカチ
一日に何度も手を拭くのであると便利です。
園庭遊びや、いつでもどこでも子どもたちの鼻水や汚れをふくために常備していると便利です。
・名札
子どもたちにわかりやすいように、大きな字ではっきり丁寧に書くのがいいでしょう。
・腕時計
保育実習中子どもたちが怪我をしないように大きくないものを選ぶといいです。
水に濡れることを考えて、防水タイプだと好ましいでしょう。
・保育着
ジャージ素材や動きやすいもの、汚れてもいいものを選ぶといいです。
・上履き
スリッパタイプだと脱げてしまい危険なので、かかとがしっかりある清潔なものがいいです。
・外履き
新しいものではなく、履き慣れていて清潔なものを選びましょう。
・着替え
子どもたちと遊んでいると思いがけず汚れることが珍しくありません。下着や靴下
保育着一式を準備しておくと安心です。
・印鑑
提出書類や出席簿に使います。
・実習記録・ノート
・筆記用具
書類を書くボールペン・鉛筆の他に、園から製作を任された時用のはさみやのりも持っていくといいかと思われます。
文房具やティッシュなどは園で用意されている場合がほとんどですが、保育実習の時は一通り持っていくことをおすすめします。
初めてのことは悩みがたくさん!?保育実習でよくある困りごととその解決方法!
実習で初めて子どもと密に関わるという人や、保護者世代の大人と仕事で関わるという人もいると思います。
その場合、初めはどうすればいいのか戸惑うこともあるかと思います。今回はケース別に対処法を考えていきましょう。
◯子どもが怪我をしてしまったら?
実習中、子どもが怪我をする場面に遭遇することもあると思います。
そんな場合は慌てず、まずクラスの担任保育士や近くの先輩保育士に報告してください。
そしてすぐに子どもの手当をしてください。
子どもが怪我をしてしまった時には、どのような場面で、どんな風に怪我をしてのかちゃんと伝えられるようにしましょう。
◯担当保育士とうまくコミュニケーションが取れない
担当保育士とコミュニケーションがしっかり取れると、実習も充実したものになります。
そのためには、報連相を忘れずに行いましょう。
報連相とは、「報告、連絡、相談」のことです。保育の仕事はチームワークが大切ですので細かな連携を行うことは非常に重要です。
◯保護者と何を話せばいいの?
保護者の中には、あなたを実習生と認識しておらず話しかけてくる保護者がいたり、気を使って話しかけてくれる方もいます。
そんな時は積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
なにかわからないことを尋ねられた際は、必ず先輩保育士に聞いてから答えるなど適切な対応を心がけましょう。
まとめ
保育実習では、子どもとの触れ合い方や園での一日の生活や実務を通して学ぶことができます。実習先の園や、準備に関して困ったら、経験豊富な先輩や先生に頼るのも有効な手段です。
実習が始まると、初めてのことばかりで悩む場面も多くできて当たり前です。そして、それはあなただけではなく他の人も同じなのです。
「これって聞いていいのかな…」と遠慮して一人で抱え込んでしまわないで、気軽に周囲の先輩や先生に相談しましょう。
きっと周囲の先輩も初めはあなたと同じだったはずなのでいいアドバイスがもらえると思います。
未経験で無資格でも保育の現場で働ける!保育補助と子育て支援員が担う役割と働き方
- 無資格でも保育園で働ける保育補助に注目!保育補助として働くメリットとデメリットとは?
- 無資格でも研修が受けられる「子育て支援員」とは?認定制度と研修の内容
- 保育園で働きながら保育士資格取得を目指してみませんか?保育士になるための方法
- まとめ
保育士不足が騒がれている中、保育士になりたい人を国としてサポートする制度が整ってきています。平成27年から保育士資格の試験は年2回となり、保育士になりやすい環境になりました。そんな中セカンドキャリアで保育士に転職する女性も少しづつ目立ち始めています。
しかし、一方で保育士の有効求人倍率は全国平均で3.4倍(平成29年)と未だ人材不足は深刻な状態にあります。そんな保育士不足を解消しようと、未経験OKの保育士求人はこの3年で2倍に拡大し、未経験者の無資格者に対しての受け皿は大きくなっています。
保育士資格がない無資格の場合、一体どんな保育業務を担当できるのでしょうか?
今回はそんな資格はないが保育業界に興味がある方向きに「保育補助」と子育て支援員が担う役割と働き方をご紹介します。
是非参考にしてみてください。
無資格でも保育園で働ける保育補助に注目!保育補助として働くメリットとデメリットとは?
保育補助とは、保育士の資格なし(無資格)で保育に関わる職種を指します。補助とあるように、保育補助は保育士さんのサポートを主に担当します。
なぜ現在未経験者OKの求人が増えてきているのかは保育士不足と関係があります。
保育士さんは業務量も多く、肉体的・精神的にもハードなお仕事なので、現場を離れてしまう保育士さんも少なくはありません。
そのため保育園側は保育補助を雇うことで少しでも保育士さんの業務の負荷を少なくしようとしています。
◯保育補助として働くメリット:プライベートを優先して働ける
保育補助として働くには、基本的にアルバイトやパートとして雇用されます。
パートタイムとしての勤務は自分の予定に合わせてシフトが組めるので、時間の融通が効きやすく、残業や持ち帰り業務は基本ありません。
このように保育補助として働くと、プライベートを優先して働けるというメリットがあります。
◯保育補助として働くデメリット:給与が安い、雑用が多い
保育補助として働くと、基本的に時給での契約になるので、正社員や契約社員のような福利厚生は受けれませんし、給与も比較的低いです。
さらに、基本的な業務は保育士のサポートとなるので、園によっては雑用が多く子どもと関わる機会が比較的少ない可能性もあります。
無資格でも研修が受けられる「子育て支援員」とは?認定制度と研修の内容
保育士不足が深刻化する中、政府は保育士不足の確保を急いでいますが、人手不足から保育士の労働環境が悪化する悪循環を解決するのは非常に難しい状況です。
そのため、政府は地域で子育て支援を行いたいと希望する人に対し、手厚い研修を行い、「子育て支援員」として政府が認定することで、無資格でも保育の場で活躍できる制度を開始しました。
それによって無資格でも、保育や子育て支援に充分な知識や技術を持っている人だと証明することができます。
研修の内容は全国共通で、定められた研修を受けることで修了証書が交付されます。
受講コースによって差はありますが、短いもので所要時間18時間ほどで修了証書をもらえるものもあります。
各自治体が運営する研修コースは、その後就業できるコースごとに限定されているため自分の務めたい施設に注意して受講しましょう。
代表的なコースは以下のものがあります。
◯地域保育コース 少人数の子どもを預かる家庭的保育や小規模保育を始め、企業内保育、一時預かり事業で勤務する人向けのコースです。
◯社会的養護コース 乳児院や児童養護施設などの社会的なサポートを必要とする子どもたちが生活する施設で、補助的な業務で勤務する人向けのコースです。
◯放課後児童コース 学童クラブで働く放課後児童支援員の補助者として勤務する方向けのコースです。
◯地域子ども支援コース 地域の子育て支援拠点や利用支援事業で勤務する方向けのコースです。
こちらは時間的にも費用もそこまでかからず受講できるので、保育補助を目指される方は積極的に受講されることをおすすめします。
保育園で働きながら保育士資格取得を目指してみませんか?保育士になるための方法
保育補助の仕事を始めてみて、少しでも保育の仕事に魅力に感じたのなら、資格の取得をおすすめします。保育士資格を取得すると、資格を活かして子ども一人ひとりの成長をサポートすることができますし、働き先の選択肢も圧倒的に増えます。
さらに資格取得にかかった学習費は半分まで補助が受けることもできます。試験の2年前までさかのぼり、最大15万円が戻ってきます。
経済面で資格の取得が難しい方でも、しやすい環境ができはじめています。
◯保育士資格の取得方法
保育士の資格を取る方法は、以下の2つに分かれます。
1.保育士資格が取得できる厚生労働省の指定する養成学校(大学・短大・専門学校)を卒業する
2.保育士試験を受験し、保育士資格を取得する
保育士試験を受験する場合は受験資格があり、学歴によっては現場での勤務経験が必要な場合があるので充分に確認しましょう。
保育士資格を取得するために、児童福祉施設での勤務経験が必要でも必要でなくても、保育補助の経験から得た知識やノウハウは非常に役に立ちます。
是非今までの経験を活かすためにも資格の取得にチャレンジしてみてください。
保育士試験の「実技」対策とは?実技試験(音楽・造形・言語)の難易度と合格するための対策方法 - 保育のはてな?保育のお役立ち情報まとめブログ
まとめ
保育補助はアルバイトとして保育士さんのサポートをすることがお仕事です。
基本的にシフト制のアルバイトとして働くので、時間の都合がつきやすかったり、プライベートを優先して働くことができるメリットがあります。
保育補助として働くには、2015年からスタートした資格「子育て支援員」を取得することもいい方法です。研修を受講すると、無資格でも子育て支援に充分な知識や技術を持っていると認定され、保育の補助業務にあたることができます。
こちらではなかなか時間や費用が捻出できない方でも、チャンレンジしやすいのでおすすめです。
しかし一方では保育補助では雑用などが多く、メインの業務は保育士のサポートなので直接的にこどもに触れ合う時間が少ないという意見もあります。そのように感じた場合は保育士資格を取るチャレンジしてみてはいかがでしょうか。保育補助を通じて得た経験は、必ず活きるはずです。
今回の記事を参考にして、是非自分に合った働き方を考えてみてください。