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補助保育士の雇用助成が拡大される?今必要とされる補助保育士のお仕事を紹介

 厚生労働省は保育士不足の解消のため、保育補助にあたる人の雇用要件を大幅に緩和する予定です。担任や副担任の先生は日々クラスの保育だけでなく多くの業務を抱えています。保育園で働く職員の負担を少しでも軽減するためには、補助保育士の存在は不可欠です。補助保育士は正職員に比べ取り掛かりやすい仕事が多いので、ブランクのある人や未経験、無資格の人も活躍できるポジションになっています。

補助保育士の助けが必要!厚労省が補助保育士の雇用助成を拡大する

保育士 補助①

 現在多くの保育園では保育士不足に頭を悩まされています。都市部においては深刻な状況であり、保育施設の設備は整っているのに保育士や補助の人手不足のため開設できなかったり、定員まで預かることができなかったりする施設もあります。保育士不足を少しでも解消しようと、保育士の処遇改善を全国的に行っていますがどうしても正職員ばかりに焦点が当たってしまっています。長時間働くことができ多くの業務をこなしてくれるので正職員の助成に集中しがちですが、補助保育士も園を支える立派な仕事で助成が必要です。
 そこで厚生労働省はより多くの人が保育の仕事に携わることができるように、保育補助にあたる人の雇用要件を緩和します。以前から補助業務に携わる保育士への支援がありましたが、都道府県による数週間の研修を受けている人のみに限定されていました。しかし今回の緩和で助成の対象が保育士になりたい人全般に広がります。保育の仕事からしばらく離れている人や、保育士資格をもっているが保育経験がない人、保育士の資格を持っていない人を保育補助として雇えるようにする動きが期待されます。

補助保育士の仕事内容。補助保育士は他の職員の働きやすい環境を作っている

保育士 補助②

 皆さんは保育補助と聞いてどんな仕事を想像するでしょうか。保育補助の仕事内容は基本的に保育士の補助を行うことです。保育士不足が顕著になっている園もありますので通常の保育士と変わらないぐらいの業務を行っていることもありますが、一般的な保育補助の仕事内容は以下のようになっています。

①担任は持たず、人手が足りないクラスのサポート
②掃除や洗濯など、保育士だけでは手が回らない業務を担当
③通常の開園時間外の専任で、送迎対応・戸締り・見回りなどを担当

 保育補助の仕事内容は保育士とはっきりと区切られているわけではなく、朝出勤し子どもを迎え入れたり、おむつをかえたりして通常の保育にも参加しますし、保育補助とはいえ保護者とのコミュニケーションも欠かさず行います。このように保育補助は園のなかで手が足りずサポートが必要な部分をフォローするポジションを担っています。特に担任や副担任の先生など正職員の先生は毎日朝早くから、夜の遅くまでたくさんの業務を背負って働いています。補助保育士は担任の先生など園で働く他の職員をより働きやすくするために居なくてはならない存在です。

補助保育士のメリット・デメリット。潜在保育士や無資格の人でも働きやすい環境

保育士 補助③

 補助保育士としてのメリットは手軽に保育の仕事の経験を積めるということです。保育士を辞めてからブランクがある人、資格をもっているが未経験の人はいきなり正職員として働くのは難しいと感じるでしょう。経験値が少ない人にとって実際の保育経験は非常に大切なものになりますので、補助保育士として働くのはおすすめです。また補助保育士は正職員や契約社員派遣社員に比べても勤務時間や勤務日数に融通を利かせることができます。自分の生活に合わせた働き方がしやすいのも補助保育士のいいところです。また無資格でも子育て経験があれば補助の仕事は非常におすすめです。子育てのなかでおむつの交換や食事の補助は当たり前のようにやってきたことでしょう。そのため補助保育士の業務も落ち着いて対処できますし、子どもたちの行動に予測もつくものです。こうした子育て経験は補助保育の現場においても十分に活かすことができます。
 保育の補助の仕事のデメリットとしては、仕事に制限がかかってしまうことです。保育園にもよって程度は変わりますが、重要な仕事などは正職員の保育士が行うと決めている園もあるようです。そのため自分のしたい仕事ができないこともあるのが少し残念に感じる人も居るみたいです。

「補助保育士」に関するまとめ

 保育業界は慢性的な保育士不足のため最近は担任や副担任の先生だけでなく、補助保育士の採用のニーズも高まっています。保育園を管轄する厚生労働省は保育士が不足している現状への対策として補助保育士の雇用支援を拡大するつもりです。補助の仕事は担任や副担任の先生のサポートとして保育をするだけではなく、保育士だけでは手が回らない業務などを行っています。補助保育士のおかげで他の正職員や保育園で働く職員はより円滑に働くことができています。保育補助の仕事は時間の融通が効きやすく、業務も取り掛かりやすいものが多いので保育の仕事を一度離れてしまった人や、未経験の保育士、無資格の方でも挑戦できるお仕事になっています。