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幼稚園教諭免許の更新手続きについて。保育士も幼稚園教諭免許を更新する必要がある?

 保育士免許と違って幼稚園教諭免許は定期的に更新しなければなりません。幼稚園教諭には子ども達に学問を教えるため常に知識を向上することが求められ、更新制が導入されるようになりました。しかし更新の手続きには自分自身で行わないといけないことが多く、いつまでに更新しないといけないのかも自分でしっかり把握しないといけません。また現在保育士の人もいつ幼稚園教諭免許が必要となるかわからないので、更新をしておくと今後の仕事の幅も広がります。

幼稚園教諭免許の更新制について。定期的な講習で知識の向上を目指す

幼稚園教諭 免許 更新①

 保育士と幼稚園教諭はよく一括りにされがちですが、保育士は厚生労働省の管轄で幼稚園教諭は文部科学省の管轄であるなど異なる点もいくつかあります。特に注意しなくてはならないのは免許についてです。保育士免許は更新する必要はありませんが、幼稚園教諭免許は定期的に更新しなければなりません。以前は幼稚園教諭免許も更新の必要はなかったのですが、平成21年4月から教員免許更新制が導入され10年の有効期限が設けられるようになりました。そのため幼稚園教諭は免許の有効期間が満了になる日、あるいは修了確認期限の2年2ヶ月前〜2ヵ月前の2年間の間に更新講習を合計30時間以上受講しなければなりません。保育園に比べ幼稚園は学校としての性質が高く、幼稚園教諭は子ども達に学問を教えるため常に知識を向上することが求められます。そこで定期的に必要な最新の知識や技術などを習得することを目的に更新制度が導入されました。また幼稚園教諭として求められる能力や資質などが保持されることで、一人ひとりが自信を持って子ども達と関わることができるようになるとも期待されています。

幼稚園教諭免許を更新するまでの流れ。更新講習の申し込みは自分自身で

幼稚園教諭 免許 更新②

 幼稚園教諭の更新は何かお知らせが来るわけではなく、自分自身で管理し手続きしなくてはなりません。ですので幼稚園教諭として働いている人は免許が失効されてしまわないように注意が必要です。幼稚園教諭免許を更新するまでの流れは以下のようになっています。

新免許状の人は有効期限を確認する。旧免許状の人は最初の修了確認期限を確認する。
※単純に免許取得日からの計算ではなく、生年月日によって期限が異なるので注意
勤務する施設の園長や雇用者に受講対象者であることを証明してもらう。

文部科学省のホームページや大学のホームページを各自で確認して、受講したい免許更新講座を選択する。必要書類を大学等の更新講習開設者へ提出し講習を申し込む。

期限の2年2か月前から2か月前までの2年間に30時間以上の講習を受講・修了する。

有効期間更新証明書又は更新講習修了確認証明書が発行される。
期限の2ヶ月前まで修了確認証明書を各都道府県の教育委員会に提出。

更新手続き完了。

 以上が幼稚園教諭免許更新の大きな流れです。更新が完了したらしっかりと次回の有効期限を確認して、更新を忘れないようにしておきましょう。

保育士として働いている人も幼稚園教諭免許を更新した方が良い

幼稚園教諭 免許 更新③

 幼稚園教諭免許を所持している人のなかには、現在教員として働いていない人もいると思います。そのため幼稚園教諭免許を所持しているすべての人が更新講座の受講義務者ではありません。また受講義務者が講習を受けなければ免許が失効しますが、その他の人は義務づけられていないため更新講習修了確認期限を過ぎても免許状は失効しません。
し かし修了確認期限を過ぎた後に教壇に立つためには、更新講習を受講・修了し、免許管理者から免許状更新講習の修了確認を受けることが必要となります。保育士のなかには幼稚園教諭免許の更新を迷っている人もいますが、現在は幼稚園教諭と保育園で仕事内容が似てきていることや、保育園と幼稚園の役割をあわせもったこども園も増えてきました。幼稚園に転職したり、自分の勤めている園がこども園になったりする可能性も高いので、多少費用がかかりますが、更新講習を受けて継続しておいた方がいいと考えられます。

「幼稚園教諭免許の更新」に関するまとめ

 保育士資格は免許更新の必要がないのに対し、幼稚園教諭免許は定期的に更新しなくてはなりません。幼稚園教諭免許は有効期限が10年間と決められ、更新講習を受けることで定期的に必要な最新の知識や技術を習得することが義務付けられています。更新講習は各大学のホームページから自分で申し込み、30時間以上の講習の課程を修了しなくてはなりません。働きながらだとまとまった時間が取れない人や受講できる大学が遠隔地にしかない人もいるので、オンラインで受講する人も増えています。現在保育士として働いている人は必ずしも更新の必要はありませんが、今後少しでも幼稚園教諭免許を使用する可能性があるなら更新講座を受講するのが良いでしょう。