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保育士資格だけで働ける?注目の認定こども園について徹底紹介

 「子ども・子育て支援新制度」で推進されていることもあり、認定こども園が注目を集めています。認定こども園は幼稚園と保育所の機能をあわせ持っており、幅広い保育のニーズに対応することを目的に導入されました。認定こども園では保育園や幼稚園以上に様々な業務に関わるので、保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持っていることが望ましいとされています。保育士や幼稚園教諭よりも幅広い年齢の子どもと関わることができることが一つの魅力です。

認定こども園が増加中。保育士も注目の認定こども園とは

保育士 こども園①

 2006年の10月に制度がはじまってから認定こども園の認定件数は増え続け、2016年4月時点で4,001件の施設が認定されています。「子ども・子育て支援新制度」で推進されていることからも、今後更に施設数を増やしていくことが予測できます。認定こども園とは教育・保育を一体的に行う施設で、保育園と幼稚園の両方の良さをあわせもった施設です。0から5歳まで幅広い年齢の子どもを預かることができ、短時間利用はもちろん長時間利用にも対応しています。また保護者が働いているかどうかに関わらず利用でき、保護者の就労状況が変化した場合でも通い慣れた園を継続して利用できることが大きな特長です。共働き世帯が増えたことや働き方が多様になったことから、保護者も幅広い保育のニーズを抱えるようになりました。しかし子どもを保育園に入園させたくても定員がいっぱいで預けることができないという「待機児童問題」が深刻化しています。保育園と幼稚園を分けていては拡大する保育ニーズに応えられなくなってきたため、より広いニーズに答えることができるこども園が導入されるようになりました。

認定こども園では基本的に保育士と幼稚園の資格が必要。特例制度を使って簡単に資格を獲得

保育士 こども園②

 認定こども園は保育園と幼稚園の両方の役割を兼ね備えた施設です。そのため認定こども園で行う業務のすべてに携わるためには、保育士資格と幼稚園教諭資格の両方を取得している必要があります。常に0~2歳児の園児を担当するのであれば保育士資格だけで働くこともできますが、園としては様々な年齢を担当してくれる方が助かります。そのため幼稚園教諭資格と保育士資格の両方をもっているのが望ましいです。
 しかし現状で両方の資格をもっていない人もあきらめる必要はありません。片方の資格しかもっていない人のために特例制度があります。保育士資格を取得後に保育士として3年以上かつ4320時間以上の実務経験がある人は、幼稚園教諭資格を取得するために必要な科目のいくつかが免除されます。実技の数も減らすことができるので、通常よりも簡単に幼稚園教諭資格を手に入れることができます。認定こども園によっては保育士資格や幼稚園教諭資格の片方で入職してもらい、働きながらもう一方の資格を取ってもらうようにしているところもあります。勤務経験の条件さえ満たせば、休職中や別の仕事をしていても特例制度で資格を取得することができるので、2019年までになるべく両方の資格を取っていると良いでしょう。

保育園幼稚園と認定こども園の違い。勤務時間は長くなることも

保育士 こども園③

 必要となる資格でこども園と保育園や幼稚園箱となりますが、その他にも違いはあるのでしょうか。
◯関わる子どもの年齢層が幅広い
認定こども園では0歳から5歳までの子供を預かっています。幅広い年齢の子供と関われるので様々な経験を積むことができます。一度に多くの経験が出来るので将来に主任や園長を目指すような人には特に認定こども園はおすすめです。

◯勤務時間が長くなりやすい
認定こども園の場合早朝保育や延長保育があるため、早番・中番・遅番というようなシフト制をとっています。勤務時間については7:00~20:00の中で1日あたり8時間のところが多いようです。

◯休日出勤があることがある
認定こども園のなかには平日のみでなく土曜保育を実施している施設が多くあります。また特に幼稚園と大きく異なる部分として夏休み等の長期休暇が無いことが挙げられます。

「保育士と認定こども園」に関するまとめ

 認定こども園は保育園と幼稚園の機能をあわせもち、教育と保育を一体的に行っています。2006年に制度がスタートしてから認定こども園は増加し続け、すでに4,001施設が運営されています。そのため今後こども園の職員の募集もさらに増えていくと考えられています。認定こども園で働くには基本的には保育士資格と幼稚園教諭資格の両方が必要です。しかし特例制度を用いれば通常より簡単に、もう一方の資格を取得することができます。認定こども園は保育園や幼稚園と比べ幅広い子どもを保育することができますが、早朝保育や延長保育があるので勤務時間が長くなることもあります。