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複数担任保育は楽?それとも大変?複数担任保育で保育士が気をつけるべきこと

 ある程度クラスで担当する園児数が多くなると、複数の保育士で担任をすることもあるでしょう。複数担任制は一人でクラスを担当するときに比べ保育士の負担を軽減することができます。その一方で一緒に担当する保育士との人間関係に悩む保育士もたくさんいます。お互いの連携や協力を高めて、より良い保育を提供するにはどうするべきなのでしょうか。

複数担任保育で保育士一人ひとりの負担を軽減!充実した保育も可能

保育士 担任①

 保育士には一人で担当できる子どもの数が決まっています。そのためクラスの子どもの人数が多ければ、複数の保育士でクラスを担当しなければなりません。複数担任保育を行うことのメリットの一つは、保育士の負担を軽減することができることです。一人担任制のときは保育業務、書類業務、保護者対応を全て一人でしなければなりませんでしたが、複数担任制では仕事が分担され保育士一人ひとりの負担を軽減することができます。保育士は普段の保育業務に加えて行事の準備もしなければならないので、担任の先生には残業や持ち帰りを行う人が多いです。複数担任制では一人ひとりの負担が少なくなる分、残業や持ち帰りも少なくなる傾向にあります。

 また複数担任保育を行うことで、より充実した保育を提供することもできます。一人ひとりの子どもと密に関わることができたり、一人では見過ごしてしまうミスも他の先生が気づいてくれたり、保護者への対応を手厚くしたりすることができます。このように複数の先生が担当することで、一人で担任をするときよりも充実した保育を提供することができます。

複数担任保育の悩み。クラス担任との人間関係に悩む保育士が多い

保育士 担任②

 一人でクラスを担当する場合とは違い、複数担任制では保育士同士の連携や協力が重要です。一緒に担当する保育士と上手く関係を築くことができれば、クラス運営もスムーズに進みお互い助け合いながら働くことができます。しかし複数担任制で働く多くの保育士が「他の担任と反りが合わない」、「保育方針が違う」など人間関係の悩みを抱えています。担任の保育士の人間関係の良し悪しで上手く連携が取れず、保育業務に支障が出てしまうこともあります。特にベテラン保育士と経験の浅い保育士が一緒に担任を持つと、若手の保育士はなかなか意見が言えず上手く連携が取れないことが多いです。複数担任に選ばれればほとんどの時間を一緒に過ごすので、苦手な保育士と一緒に担任になってしまったときはストレスがかなりかかってしまいます。

複数担任保育で気をつけるべきこと。相手を受け入れる姿勢や率直な意見交換が大切

保育士 担任③

 複数担任制で良好な人間関係を築き上手に連携を取っていくためには、相手を受け入れる姿勢と率直な意見交換が必要です。よく保育士同士の会話で「あの人とは保育感が合わない」と話していることがあります。一緒に仕事をしていく保育士たちの個性は十人十色なので、保育感も人それぞれ違っていて当然です。「あの先生と合わないな」と感じている人は、一日でいいので保育感が合わない先生の保育を否定せずに見てみましょう。否定せずに見てみると「そういう保育も良いな」、「子ども達がそんな反応をするんだ」と意外な発見があるかもしれません。相手を好きになれなくても、相手の保育を認めるだけで少しですがストレスを減らすことができますよ。

 複数の保育士で担当していると変に相手に気を使ったり、任せきりにしてしまったりでなかなか意見を交わしていないこともあります。特に一緒に担当する人が先輩保育士だったとき、後輩保育士はどうしても縮こまってしまいますよね。先輩保育士も「こうしてほしいんだけど」という意見をなかなか言わず、察してもらうのを待つことが多いです。しかし察してもらうのを待つのではなく、お互いがよく話し合うことが大事です。「こういう場面でこうして欲しい」と先輩からお願いすることや、反対に後輩から「こういうときはどうすれば良いですか」と率直に聞くことで、お互いの連携を高めることができます。

「複数担任保育」に関するまとめ

 ほとんどの保育士が働いていくなかで担任や副担任といった役職を経験しますよね。また担当クラスの人数が多ければ、複数の保育士が担任としてクラス運営をすることもあります。複数担任制では複数の保育士で仕事を分担するので、保育士一人ひとりの負担を軽減することができます。その一方で他の先生との人間関係に悩みを抱える保育士も多いです。複数担任制で上手く保育を行っていくには、まず主担任や先輩保育士の指示を受け入れることが重要です。また反対に自分が主担任や指示を出す側であれば、自分の考えていることやしてもらいたいことを率直に伝えることで円滑に保育を行うことができます。しかしどうしても複数担任制に馴染めない保育士は、年度末の希望調査で一人担任を申し込むことや一人担任ができる園への転職も考えてみると良いでしょう。