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保育日誌が保育士残業の原因?保育日誌を効率よく書くコツ

 保育士は子どもたちのお世話だけではなく、日誌や計画など書類作成も行わなくてはなりません。1日の勤務時間内では書類作成を終えるのは難しく、残業や持ち帰りをして作成をしている保育士もたくさんいます。保育士に書かなければならない書類の量に問題がありますが、どれも重要な書類なので量が減ることは考えられません。そのため少しでも負担が軽くなるように、効率的に書類作成することが重要です。保育日誌を効率よく書くには作成のねらいや必要な記入項目をきちんと理解すること、前もって書き方を決めておくことが重要です。今回は保育日誌を効率的に書くコツをご紹介しましたが、他の書類にも活用して少しでも書類作成の負担を減らすことができるといいですね。

書類作成も保育士の大事な仕事。保育士が作成する書類の種類

保育士 書類①

 子どもの保育だけでもかなり大変ですが、保育士は同時にたくさんの書類作成を行っています。毎日書くものもあれば、月ごとに書くもの、行事ごとに書くものと様々な書類を作成しています。保育士は一般的に次のような書類を作成しています。

• 連絡ノート
• 園だより
• 給食だより
• 保育日誌
• 給食日誌
• 日案・月案・年間案
• 行事立案書
• 職員会議の議事録
• 職員間連絡ノート

 このように保育士の作成する書類はたくさんありますが、大きく分けると保護者向けの書類と園内の書類の2種類です。どれも非常に重要な書類なので、作成するのにも時間がかかってしまいます。しかし書類を作成することで、保護者は安心して子どもを預けることができますし、保護者が子どもの成長に気づくきっかけにもなります。また保育園にとっても、日々の保育の記録することで、保育の質の向上につながります。このように書類作成は大変な仕事ですが、どの書類も大切で、子どもや保護者により良い保育を提供するための重要な役割を担っています。

保育士はいつ書類を作成しているの?お昼寝の時間に書く保育士が多い

保育士 書類②

 保育士は毎日や、週ごと、月ごとに作成しなければならない書類がたくさんありますが、日中は子どもの保育があるので書類を作成する時間が取れません。書類作成の時間は決まって設けられているのではなく、保育士が各自で手の空いた時に記入するようにしている保育園が多いですが、保育士の手の空く時間は子どものお昼寝の時間や子どもの見送りの後くらいしかありません。保育園ではお昼寝の時間に休憩を取ることも多く、書類を書くために自分の休憩時間を削っている保育士もたくさんいます。そのためお弁当をかけこんで食べることや、ほとんど食べることができないときもあります。保育士によっては一人でたくさんの子どもを担当しているので昼休みまで削っても、結局書き終えることができないこともあります。その時は子どもを見送った後に残業をして作成していたり、家に持ち帰ったりして作成しています。

多くの保育士が書類作成の軽減を希望。保育日誌が残業の原因?

保育士 書類③

 保育士の仕事は子どもを保育するだけではなく、保育日誌や保育記録、保育計画などの書類の作成もしなければいけません。東京福祉局の調査では保育士の職場への改善希望点として、給与・賞与等、職員数に次いで34.9%の保育士が「書類業務の軽減」を挙げており、多くの保育士が日々の書類作成の多さに悩んでいます。子どもがお昼寝をしているときや休憩時間など空いている時間に書類作成を行っていても、1日の勤務時間内に書類を完成させるのは大変なことです。そのため休憩時間が全く取れなかったり、残業や持ち帰りをしたりして日誌を作成する保育士もたくさんいます。また書類作成に追われているため、保育をしている際にも書類の作成に気を取られてしまうという声もあります。子どもの成長や毎日の業務を書類で記録を残すことは、保育サービスの管理と質の向上、保護者への保育の見える化を進めるうえでも重要です。しかし実情では残業や持ち帰りとして保育士の負担になったり、子どもと接する時間が圧迫されたりしています。

 保育日誌の目的と記入項目を理解して効率化

保育士 書類④

 保育士が書かなければならない書類の量は非常に多いですが、保育をするうえで重要な書類ばかりで量が減らされることは考えられません。そのため、勤務時間内にいかに効率的に書類作成するかが、残業や持ち帰りの業務を減らすためには重要になります。ここでは保育日誌を例に効率的に書類作成を行うコツをご紹介します。効率よく書類を作成するには、その書類の目的や記入する項目をしっかりと理解することが重要です。保育日誌は保育の実施状況を日々記録するものです。そして保育日誌を書く目的は、その日の「保育のねらい」や子どもの様子、保育士の思ったことを蓄積し、今後の保育に活かすことです。また保育日誌に記入する項目は以下になります。

【保育日誌の記入項目】
・カリキュラム、行事、天候
・出欠席人数、欠席理由
・子どもの健康状態
・保護者への連絡事項
・保育のねらい、保育内容
・子どもの姿
・自分の反省、評価

 目的や項目を理解することで、保育中にどのように観察すれば良いのかがわかるようになります。子どもを観察する際の着眼点にズレがなければ、「これってどうだっけ?」ということがなくなり、日誌を作成する際にもスムーズに書き始めることができます。

保育日誌の書き方のテンプレートを集めて効率化

保育士 書類⑤

 保育日誌を効率的に書くコツの二つ目は、書き方のテンプレートを集めておくことです。疲れている時には良い文章がなかなか浮かばないこともありますよね。そこで書きたい内容をすばやく文章化するのに役に立つのがテンプレートです。テンプレートに当てはめればすぐ文章が出来上がるので、言い回しにつまづいてしまう場合には活用してみましょう。

○保育日誌のテンプレートの例
「・・・と言って・・・な様子だったため、・・・ではないかと考え・・・しました。」
「・・・ちゃんのお母さんより・・・というご相談を受け・・・と回答しました。」
「・・・が必要と思われるため・・・までに・・・します。」
「・・・時頃・・・ちゃんが・・・で・・・に熱心に取り組んでいました。

 自分で思いつかない場合は、先輩保育士が過去に書いたものに目を通し、使えそうな文面をピックアップしておくのも良いですね。また「外遊び」「体調」「保護者対応」などのカテゴリ別にノートに書いておけば、使う時に探す手間も省くことができます。

文章が苦手な保育士必見!わかりやすい文章を書くコツとは

保育士 書類⑥

 いざ書類を作成してみても、あとから見返すと文章が変になっていて納得行かないこともありますよね。保護者に渡したり、園に保管したりする書類なので、わかりやすくしっかりしたものを作成しなければなりません。わかりやすい文章にするためには「統一感」が重要です。

①ですます調/である調を統一する
1つの書類の中に「―です」と「―である」が混ざっていると、読みづらくなってしまいます。どちらかに統一することで文章にまとまりが出てきます。一般的には報告書や計画書では「である調」、連絡ノートやお便りでは「ですます調」を使うのが好ましいと言われています。

②主体をぶらさない
保育士の書類のなかには、保育士目線で書かないといけないことと、子どもの目線で記載しないといけないものがあります。「お歌を楽しむ」と「お歌を楽しめるようにする」では主体は異なります。1文のなかで、主体をころころ変えてしまうと、何を伝えたいのかがわかりにくくなってしまいます。また1文を長くしようとすると、主体がぶれてしまうことが多いので、短く文章を区切ることもコツの1つです。

「保育日誌」に関するまとめ

 保育士は子どもたちのお世話だけではなく、日誌や計画など書類作成も行わなくてはなりません。1日の勤務時間内では書類作成を終えるのは難しく、昼休みに書いたり残業や持ち帰りをしたりして作成している保育士もたくさんいます。保育士が書かなければならない書類の量は非常に多く、どれも重要な書類なので量が減ることは考えられません。そのため少しでも負担が軽くなるように、効率的に書類作成することが重要です。書類の作成の目的や必要な記入項目をきちんと理解すること、前もって書き方を決めておくことで効率的に作成することができます。また文末表現を揃えることや、1文を短くすることで伝えたいことがわかりやすくなります。今回は保育日誌を効率的に書くコツをご紹介しましたが、他の書類にも活用して少しでも書類作成の負担を減らすことができるといいですね。