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保育士に復帰したいけど不安。復帰する時に知っておきたいポイント

 保育士の多くが結婚や出産で一度保育の仕事を離れます。その後復帰する人もいますが、復帰する意思があってもブランクがあるため復職を躊躇する人もいます。ブランクの間で保育の仕事にも様々な変化はありますが、自身が保育士として働いていた当時と保育の基本は変わっていません。また他の職種の仕事から保育士へ復帰したいと考える人も多いですが保育士のスキル不足は特に心配いりません。保育士に復帰する際にブランクや経験不足から不安に思うこともありますが、保育士復帰支援を上手く使えば不安も解消できます。

結婚や出産後に復帰しない保育士が多い一方保育園では経験者を求めている

保育士 復帰①

 保育士には結婚や出産を理由に一度辞める人が多いですが、その後保育の仕事に復帰する人が少ないことが課題になっています。復帰しない人のなかには保育の仕事はしたいけれども、ブランクが長かったり以前のように長時間働けなかったりという理由で復帰をあきらめている人もいます。

 一方現在保育業界では慢性的な保育士不足が問題になっています。国の待機児童ゼロの目標を達成するには、約10万人もの保育士が不足していると予想されています。そこで保育業界では保育経験者を積極的に採用したいと考えています。そのためブランクが長かったり、子育てで忙しかったりして復職に踏み出せない人に合わせて、短い勤務時間や様々な雇用形態で採用を行っています。

保育士に復帰する際の不安と解消法

保育士 復帰②

 「保育士に復帰したい」と考えても以前働いたときとのブランクが空いていて不安に感じている方も多いと思います。そこで復帰を考えるときに不安に思うこととその解消法をご紹介します。

○業界の変化や保育知識、技術に関する不安
現場を離れてしまうと、業界の変化に追いつけなかったり、知識や技術が衰えたりして復帰が不安になるでしょう。確かに制度などは目まぐるしく変化しているかもしれませんが、歌や遊びで子どもを笑顔にするなど子どもに対する基本的な接し方は変わってしません。また子育てを経験した人であれば、その経験を保育に活かすこともできます

○体力的な不安や時間的制約
復帰を前向きに考えていても、「年齢を重ねて、以前のように働くことができるかどうか不安」、「子育てとの両立で、以前のように遅くまでの残業や、持ち帰りの仕事はつらい」と悩む方もたくさんいます。体力や勤務時間に対応できるかが心配で職場復帰に踏み出せない場合には、雇用形態を見直してみましょう。はじめからフルタイムでの勤務でなくても、まずはパートタイムなどの非正規雇用枠で就業してみて慣れてきたら雇用形態を変える方もたくさんいます。

○人間関係に関する不安
ブランクの長さによっては、自分より年下の保育士の方が保育経験は長いこともあります。そのため仕事のなかでうまく人間関係が築いていけるのか不安に感じることも多いはずです。入職してみないとわからない部分も多いですが、まず中途採用特にブランクのある人材の採用歴がある職場ならば、不安を理解してくれる職員がいる可能性は大きいです。また自分自身の心がけも重要です。意地を張ることなく、柔軟に新しいやり方を学び取り入れていけば、自然と円満な人間関係も築けることでしょう。

他の職種から保育士への復帰も問題なし。体力づくりをしておくとなお良し

保育士 復帰④

 保育士資格を取得してすぐに一般の企業に就職したり、保育士から他の職種へ転職したりする人もいます。しかし保育士の仕事は子どもの成長に携わる非常にやりがいのある仕事です。そのため他の職種から再び保育士に復帰したいと考える人もたくさんいます。

 一度保育士として仕事をして他の職種に転職した人はある程度保育士としての経験もあるので、再び保育士に戻ろうとしても障壁は少ないでしょう。特に保育業界はなかなか人が集まらず慢性的な人手不足なので、保育園側も経験者が保育士として復職することを歓迎しています。保育士としてのスキルは特に問題はないと思われますが、注意するべきなのは体力面です。他の職種ではデスクワークであったり、関わる相手が大人であったりと保育園の職場環境とかなり違います。保育士は1日中動き回る子どもについていかないといけないので身体的負担は他の職種よりもかなり大きいはずです。また大人と違って子どもは素直に言うことを聞いてくれなかったり、こちらのことを気遣ってくれたりすることもないのでところどころで負担が増えるはずです。そのため体力的な負担は他の職集よりも大変になることが考えられるので、体を定期的に動かすなど体力づくりをしておくとよいでしょう。

 保育士資格を取ってすぐに一般の企業に就職してしまった人は、資格所得時の保育園での実習以来保育経験をすることはなかったと思います。いざ保育士として働いてみようかなと考えても、わからないことばかりで保育士としてやっていけるか不安になりますよね。しかし保育士のスキルについてはそこまで不安に思う必要はありません。保育士のスキルは働いているなかで自然に身に付いていくものなので、最低限子ども達の前で笑顔を忘れず大きな声で話す事が出来れば問題ありません。心配な方は保育園選びのときに教育が充実している保育園を選んだり、面接時に自分の不安な気持ちを正直に職員に伝えたりすれば、親身になってあなたのフォローをしてくれるはずです。 

保育士に復帰したいけど育児が・・・。子育てをしながら保育士を続けるコツとは。

保育士 復帰⑤

保育士のなかには結婚や出産の際に仕事を辞め、ある程度落ち着いたときに復職しようと考える人もいます。しかし簡単に保育士に復帰することを決断できるわけはなく、「子育て中だけど家計のためには仕事をしなきゃ」「子どもがまだ小さいのに働いていていいものか」など、いろいろなことに頭を悩まされているはずです。ここでは子育てをしつつ保育士を続けたいママさん保育士に向けてコツを紹介したいと思います。

○手抜きできる家事はしっかり手抜きを!
子育てを中心に専業主婦をしていたときは掃除や洗濯、料理などの毎日の家事にも力を入れることができたと思いますが、保育士に復帰するなら手を抜けるところは手を抜き少しでも負担を無くしましょう。おかずは手の込んだものではなく10分程度でできるものを選ぶようにし、料理に割く時間を少なくしましょう。休日にきんぴらごぼうなど常備菜をまとめて作っておくと、メイン料理だけ作ればいいので効率的です。また炊飯予約を朝やっておくだけで、夕方子どもを保育園に迎えに行ったら直ぐに夕食の準備に取り掛かれます。ちょっとした時短ですがその分空き時間を多く作ることができ、体を休めることもできますよ。

○「時短正社員」という働き方
働く時間が短いとなるとパートで働くしかないと思われる方も多いのではないでしょうか。パートで働くのも一つの選択肢ですが、給料は安くなってしまいます。そこでおすすめしたいのが時短正社員の制度を設けている園や施設です。もちろん通常の正社員と比べると給料は低くなってしまいますが、パートと違い時短正社員は有給・賞与が出るので大きな収入が期待できます。

保育士への復帰を支援。講義や実習、お悩み相談で復帰への不安を解消

保育士 復帰⑥

 ブランクが長かったり、保育士資格はあるものの仕事についたことがなかったりして保育士への復帰に不安を持つ人に対して、保育士への復帰の支援活動を行っているところもあります。各自治体やハローワークで行っており、基本的には講義形式や実習形式で保育士に必要な知識を教えています。講義内容は最新の保育事情や新保育所保育指針、遊びの技術、子どもや保護者とのコミュニケーションを取り扱うことが多いです。また実習では遊びや読み聞かせに関する研修をしたり、保護者対応についてのカリキュラムを行ったりしており、知識だけでは対処できない部分を実践することで担保しています。保育士の復帰支援に参加する人は基本的に既に保育士資格を持っている人や保育経験がある人が多いので、支援活動では資格取得時に習ったことの復習や変更点の確認を主に行っています。しかし保育士の復帰を目指す人にはもう一度一から保育の勉強を始めたい人もいるので、保育士資格試験対策と同じように細かな内容を扱うセミナーも行われています。基本的な知識から、専門職としての知識・技術の回復を目指し、経験不足やブランクの不安を解消しています。

 また保育士復帰の支援活動と併せて相談ブースが設けられることが多いです。保育士資格を持ち、保育の現場経験があるコーディネーターが、保育の仕事に関する様々なことに相談にのってくれます。仕事相談だけでなく自分が希望する勤務条件に合った保育園を探してくれたり、面接や履歴書のポイントを教えてくれたりと就職支援もしてくれるのでこちらも利用すると良いでしょう。

以前の経験を活かした園選びや面接での対処法

保育士 復帰③

 もう一度保育の仕事に戻る決意ができたら、次に働く園を選んでいくと思います。特に以前とのブランクが大きい方にとって園選びは重要です。考えるべきことは「以前と現在の違い」です。以前働いた時と現在では年齢も違いますし、子どもを育てているなど身の回りの環境も大きく変わっているでしょう。以前との生活の変化を理解せずに園を選ぶと、仕事と生活を両立できないこともあります。特に保育経験があれば具体的に勤務日数や勤務時間、持ち帰りがあるかなど細かな条件も想像できると思うので、今の自分の理想の働き方を具体的に考えてみましょう。

 また面接を受けるときには、ブランクがあると悲観的に思うのではなく、保育現場での経験があるという大きな強みを意識すると良いです。過去にどのような経験を積んできたかなど、面接でしっかり伝えましょう。また保育から一度他の職種に離れた方は、その理由も場合によってはアピールポイントになります。保育士として復職したい理由と、保育経験や子育て経験、保育に関心をもった生活をしていたことをアピールしましょう。子育ての経験は保育士の素質として十分認められる要素です。

「保育士復帰」に関するまとめ

 保育施設は慢性的に保育士が不足しており、保育経験者を積極的に採用したいと考えています。一方で、多くの保育士が結婚や出産といった生活が変化するタイミングで保育の職場を一度離れ、保育の現場に復帰したいと考えていてもブランクがあるために周囲の若い保育士についていけるか不安を抱えてしまい復職を躊躇するケースがあるようです。しかし実際には自身が保育士として働いていた当時の保育の基本は変わっていないことが多く、以前の経験を活かして活躍されている復職保育士もたくさんいます。働く園を探す際には今後の雇用形態や勤務時間を決めることで長く快適に働くことができます。