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もういやだ!保育士を辞めたい時に気をつけることと転職先

 保育士の仕事には大きなやりがいがありますが、その分毎日大変なことの連続です。そのため働いている保育士の多くが仕事をするなかで退職や転職を検討しています。特に新人保育士は勤務条件のミスマッチや新人いびりも多く「辞めたい!」と考えてしまいがちです。仕事の大変さに耐えることも重要ですが、時には一歩踏み出して別の環境を求めることも一つの選択です。一人で悩むのではなく、自分の周囲の人たちに相談してみましょう。もし辞めたいときは園に負担がかからない時期を選ぶと円滑に話を進めやすいです。保育士を辞めたあと他の職種に付く人もいますが、保育の仕事を続ける人もたくさんいます。

もう辞めたい!9割以上の保育士が退職を検討。保育士を悩ませる原因とは

保育士 辞めたい①

 保育士の仕事はかわいい子どもたちと触れ合う事ができ楽しそうと思われがちですが、体力的にも精神的にもハードな事がたくさんあります。そのため多くの保育士が保育士を辞めたいと考えています。保育士バンク!の調査によると保育士の9割以上が転職や退職を検討した経験があります。また保育士が辞めたいと考える理由として以下の例が挙げられます。

 ○職場の人間関係に耐えられない
保育士の職場は女性が多いため特に人間関係に悩みを抱える人が多いです。「先輩から批判や嫌みばかり言われ、保育にまっすぐに向き合えない」、「誰かしら愚痴や悪口を言っていて、保育の改善や学びなどの話がない」など。保育士さんの仕事は楽でないのは確かですが、皆が愚痴を言うばかりで負のオーラが充満している環境は、心も重たくなってしまいます。
○給与が低い
国家資格を持ち大切な子どもを預かり保育していますが、保育士の給与はあまりにも低いです。同じ国家資格を持つ看護師の平均年収470万円に対し保育士の平均年収は317万円です。年収にして100万円以上も平均が下がってしまいます。そのため「きついのに、割に合わない」と思っている保育士は多いようです。
○勤務時間が長い
ほとんどの保育士は保育時間が終わったあとも残業を行っています。勤務時間は子どもの保育に専念し、それ以外の事務作業や製作物の準備などを残って行っています。どれだけやる気にあふれていた保育士さんも、毎日長時間働いていたら徐々にモチベーションが下がってしまいます。また保育園は夏祭りや運動会、生活発表会など、土日参加の行事もあるため、休日返上で参加しなければなりません。自分の時間がまったく取れない事がストレスになっているようです。

1年目だけど保育士を辞めたい!ひどすぎる新人保育士の扱い

保育士 辞めたい④

 小さい頃からの保育士になるのに憧れていても、実際働いてみると想像以上に仕事がきつくて今の保育園を辞めたいと考えている人もいるでしょう。特に想像とズレがあるのが「勤務時間」「仕事量」「保育方針」「給料」です。残業なしと言われていても毎日残業があったり、サービス残業を強いられたりする園もあります。また子どもと楽しく関わりたいから保育士になったのに、事務作業ばかりで自由に子どもと関わる時間が少ないこともあります。
 こういった理想とのズレもそうですが、新任の保育士が辞めてしまうもう一つの理由として新人保育士の扱いがひどいことを挙げられます。もちろんすべての園ではないですが、多くの新人保育士が先輩保育士や園長先生からの新人いびりに困っています。散歩時間の変更など急なスケジュールに変更があっても「新人は自分から聞きにくるべき」と教えず困らます。また行事の準備でわざと重い荷物を持って「本当はこういう重いものは新人が持つのよ」と嫌味を言う人もいます。またもっとひどいところでは、集団で陰口を言ったり、トイレに行かせなかったりなど「新人いじめ」をしています。このような「新人いびり」「新人いじめ」で萎縮してしまい、本来の能力を発揮できないと悩む保育士さんが多いです。毎日の保育で何かにつけて嫌味を言われるとストレスが溜まりますよね。初めての職場で何もわからない新人保育士さんにとって大きなプレッシャーになっています。

保育士を辞めたいときは周りの人に相談しよう。ただし職場の人は注意して!

保育士 辞めたい⑤

 保育士には日頃「辞めたい」と思うこともたくさんあると思いますが、仕事を辞めるということは大きな決断で、なかなか一人で決めることができません。1人で考えていてもどうして良いかわからず、結局我慢して辛い職場で働き続けている保育士も多いのではないでしょうか。辛い職場や自分に合っていない職場で働くのは後に体を壊したり、楽しく働けなくなったりする原因にもなります。そのため少しでも不満に思うことがあれば自分の周りの人に相談することが重要です。普段から身近にいてくれる家族や、いつも仲良くしている友人に打ち明けることで自分がどうしたいのか気付けるかもしれません。
 相談相手に保育士を選べば自分が悩んでいることへの共感度も高く、的確なアドバイスも貰えます。特に自分よりも社会人として経験豊富な人に相談するのがおすすめです。自分が思っていることが正しいのかどうかや、社会人としてどうなのかという視点からアドバイスを貰えます。しかし職場の同期や先輩保育士は避けておきましょう。同じ職場の保育士に「辞めたい」と相談をした場合、職場の保育士にみるみる広がってしまいます。女性社会はうわさが広がりやすく、職場のみなさんに知られてしまうと辞めざるを得なくなってしまうので注意が必要です。
 もし近くに良い相談相手がいない場合は、転職支援サービスのキャリアコンサルタントに相談してみると良いでしょう。登録するだけですぐに電話などで相談に乗ってもらうことができます。今の環境が良いのか、転職した方が良いのかという話にも相談にのってもらえるので求人を探す目的でなくても一度利用してみる事をおすすめします。

 

保育士を辞めたい時に気をつけること。迷惑をかけないタイミングや上司への伝え方

保育士 辞めたい②

 保育士のなかには保育の仕事や職場の環境に耐えきれず、辞めようと決意するでしょう。しかしどの仕事でも同じですが、退職しようにもすぐには辞めることはできません。一般的に退職する2ヶ月前、最低でも1ヶ月前までには伝えることが良いとされています。また退職する時期としては年度末が最もスムーズです。特に担任を持っている保育士が年度中に辞めると子どもたちからも親からも園に対して不信感を持たれることもあります。年度末が待てない場合は、運動会やお遊戯会、発表会など大きな行事が終わったあとは比較的辞めやすいです。

 また辞めたいという意思を伝える際には直接園長先生に伝えるのでなく、まずは主任保育士などの直属の上司に伝えましょう。そして主任から園長先生に伝えてもらいましょう。また伝えるときにはメールや電話でなく直接口頭で伝えましょう。また辞めたいと報告した際に引き止められることも多いので、「ここで辞めなかったら自分の人生が不幸になる」という危機感を持ちましょう。感情に訴えかけてきたり、具体的な理由を聞いたりすることもありますが、「他にやりたいことがある」、「家族の事情でやむを得ない」と答えればそれ以上聞いてくることはないでしょう。

保育士の転職先は?6割の保育士が辞めたあとも保育士を継続

保育士 辞めたい③

 これまで保育士を悩ませている原因や辞める時に気をつけることをお話してきましたが、保育士は辞めたあとにどのような職場で働いているのでしょうか。保育士の業務は、子どもたちのお世話だけでなく、書類作成、掃除、保護者対応など、多岐にわたります。そのため、希望する職種の経験がなくても、保育士として働くなかで身につけた関連スキルをアピールすることも可能です。他の職種の転職先として多いのは、習い事や塾などの講師や医療事務、コールセンターなどやはり保育士の仕事で培った能力を活かした仕事が多いです。しかし、保育のお仕事の調査によると転職した保育士の約6割が再び保育の仕事に就いています。なかには別の職種を経験したあとに再び保育の仕事がやりたくなって保育士に戻る人もたくさんいます。保育士の仕事は大変ですが、他の職種と比べても大きなやりがいがあります。保育士を辞めようと考えている方はなぜ辞めたいかという理由とともに、どうして保育士になろうと思ったかも考えてみてください。そうすることで自分の進むべき道が他の職種なのか、それとも他の保育園なのかはっきりさせることができるでしょう。

辞めたあとはどの保育園にしよう?ホワイト求人の見つけ方

保育士 辞めたい⑥

 今の保育園は辞めたい。でも保育の仕事は続けたいというときには転職先を決めなければいけません。しかし転職という大きな決断をするからには、次こそは自分に合った保育園を選びたいですよね。ここではそんな保育士さんへ次こそは自分に合った求人を選ぶためのポイントをご紹介します。

◯「固定残業代」と「みなし残業制」には注意
求人票の中に、「みなし残業手当:30,000円」や「固定残業手当:40,000円」などと記載されている場合があります。これらは残業の有無に関わらず一定の金額を支払い、既定の時間数を超える残業代は別途支払うというシステムです。固定残業手当やみなし残業手当が含まれると毎月の給与が増えると感じますが、残業代を1時間毎に別途支もらう方が実際は手取りが大きくなることもあります。固定残業代のある保育園の場合はしっかりと時給換算で計算して比較しましょう。

◯勤続年数を確認に注目!
また勤続年数を確認すると働きやすい環境なのかどうかを判断できます。保育士の平均勤続年数は7.6年です。公立保育園で働いている人もいると考えると、私立保育園であれば平均勤続年数が4から5年ほどであれば働きやすいと考えて良いでしょう。平均の勤続年数が3年以下などあまりに短い場合は、あなたと同じような悩みで早期退職する人が多い可能性があるので注意が必要です。

◯職場の年齢構成も重要!
比較的若い方が多い保育園もあれば、ベテランが多い保育園もあります。年齢の近い保育士さんがいれば悩みも似ていますし、厳しい先輩がいたとしても一緒に支え合うことができます。特に大規模な保育園を選ぶ場合は年齢の近い保育士さんが少ないと、なかなか仲良くなれず大変です。少しでも早く馴染めるようにするためにも、年齢構成にも注意しましょう。

 「保育士辞めたい」に関するまとめ

 保育士は他の職業と比べても職場環境や待遇が良くなく、ほとんどの保育士が辞めたいと考えたことがあるでしょう。保育士を辞めたいと考える理由は人間関係や待遇などさまざまですが、特に新任保育士は先輩保育士の新人いびりや新人いじめで退職を考えてしまいます。「辞めたい!」と思ったら自分一人で抱え込むのではなく、周囲の頼れる人に相談してみましょう。もし辞める決断をした場合は辞めたいと報告するタイミングや伝え方にも注意しなければなりません。また保育士を辞めたあと他の職種に転職することもありますが、多くの保育士は辞めたあとも再び保育士として仕事をしています。「辞めたい」というとマイナスの響きがありますが、環境を変えることでもう一度保育士として明るく前向きに仕事ができるかもしれません。次の保育園を選ぶときはしっかりと求人のポイントを押さえて、よりよい環境で働きましょう!