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保育士気になるニュース!保育士不足や残業事情、就転職イベントの現状について

 保育業界では保育士不足の問題が深刻になっています。保育士をすぐに採用できない施設では、残業や持ち帰りなど勤務時間外の業務を増やしており、保育士の職場環境は更に過酷になっています。保育士不足の現状を打破するために、新たに保育の仕事を志す人や転職希望の保育士に向けて就職転職イベントを行う自治体もあります。

保育施設の設備が進むも、25%が保育士不足に悩む

保育士 ニュース①

 待機児童を減少させるために政府や自治体は保育施設の整備を進め、定員を増加させようとしています。しかし保育業界は慢性的な保育士不足で、多くの施設で保育士が足りていない状態です。福祉医療機構の調査によると、1615施設のうち約400施設が保育士不足の状況で、これは全体の約25%を占めています。非常に多くの施設が保育士不足の問題を抱えており、施設は新しい保育士を採用しようと必死です。そのため施設間の保育士の取り合いも激しくなっています。また人手不足のため児童の受け入れを制限している施設や、職員の時間外労働を増やしている施設もあります。保育士を採用しようと約9割の施設で保育士の昇給を行っていますが、未だに保育士不足の状況は改善されていません。

保育士の残業事情!残業でできない分は持ち帰り!?

保育士 ニュース②

 保育士不足を抱える施設のなかには、職員の残業を増やすことで対策している施設もあります。転職支援サービス会社のウェルクスの調査によると、約9割の保育士がほとんど毎日残業を経験しています。1日「1~2時間」の残業を行う保育士が34.8%と最も多かったですが、なかには「8時間程度」や「泊まり込み」という保育士もいます。また残業で終わらなかった業務は持ち帰りの業務になる施設も多く、約3割の回答者が毎日持ち帰りの業務を行っています。残業や持ち帰りの仕事内容はシフト作成や日誌などの書類系をはじめとして、会議、時間外預かり、掃除、行事の準備、研修、保護者対応などがあげられます。日中は目の前の子どもの保育業務を行うことに精一杯で、その他の業務はすべて残業や持ち帰りの業務に回してしまう状況がうかがえます。このような過酷な職場環境で保育士は日々働いていることもあり、体を壊してしまう人や他の職種への転職を考える人も少なくありません。

自治体が就転職イベントを実施!一度に複数施設を比較

保育士 ニュース③

 自治体では保育施設への就職や転職希望者を対象に、地域の施設を集めて就職転職イベントを開催しています。複数の事業所をまとめて見学することができるだけでなく、実際に担当者と交流することでインターネットでは得ることができないリアルな情報を知ることができます。施設の説明や個別面談はもちろんのこと、保育業界の動向についての講演会や仕事のノウハウを学ぶセミナーが行われることもあります。最近は自治体や施設によって給与など待遇の助成制度も異なるので、複数施設の条件をしっかり見比べたうえで選べるのは保育士にとって大きな魅力です。就職転職イベントに参加することで、就職や転職に向けて具体的な行動を起こすきっかけにもなるので、今後について悩んでいる人も是非参加してみてください。

 「保育士のニュース」に関するまとめ

 政府や自治体が待機児童を減少させようと保育施設の整備を進めていますが、保育施設が増えるほど保育士不足という課題が立ちはだかります。保育士の採用が困難であるため、施設間での保育士の取り合いも激しくなっています。保育士不足の対策として保育士の時間外労働を増やしている施設もあります。そのため現役の保育士のほとんどが毎日残業を行っており、なかには残業で終わらなかった業務を持ち帰る保育士もいます。保育士不足を改善するため就転職イベントを積極的に行う自治体もあります。複数の施設を一度に見ることができ、待遇が手厚いかどうかを見比べることができるのが魅力です。