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後輩保育士教育のポイントとタブーな態度。後輩が上下関係に悩まないためには

 新しく保育士が入れば先輩保育士が教育しなければなりません。教育係として後輩保育士のために親身になって指導しても、後輩保育士からは怖いと思われたり、いじめられたと思われたりすることもあります。今回はどのように指導すれば良いのかわからない先輩保育士に向けて、後輩保育士を指導をするときのコツと先輩としてやってはいけないタブーな態度についてお届けします。

後輩教育の前に確認。多くの保育士が上下関係に悩みを抱えている

保育士 教育①

 保育士は子どもを預かるという重要な役割を担っており、日々重い責任を背負って仕事をしています。責任の重い仕事をしているからか、保育士の97%が仕事を辞めたいと思ったことがあります。辞めたいと思うきっかけは、人間関係、残業の長さ、保護者とのトラブル、給与の不満など様々です。そのなかでも最も多くの保育士が辞めたいと思うきっかけは先輩との人間関係の問題です。具体的には「先輩保育士にいじめられた」、「先輩が何も教えてくれない」と悩みを持つ人が多いようです。後輩保育士と特に関わることが多いのは、教育係や指導係です。そのため先輩保育士のなかでも教育係や指導係との人間関係に悩む後輩保育士が多いです。親身になって指導したつもりでも受け取る後輩によっては先輩に嫌味を言われた、批判されたと悩んでしまいます。そのため後輩保育士の教育係や指導係になった際には「どのように指導するか」「どういうことをしてはいけないか」注意しないといけません。

後輩教育で心がけたい5つのこと

保育士 教育②

 先輩保育士のなかには初めて後輩をもつ人や、初めて指導や教育を任される人もいると思います。どのように教育したらよいかわからない先輩保育士に向けて、後輩を指導するときに心がけたい5つのことをまとめました。

①見て見ぬふりは禁物、先輩としての助言はきちんとする
後輩の小さなミスや勘違いを見つけても指摘するのが面倒で、つい何も言わないままにしてしまいます。しかし間違いをその都度指摘しなければ、後にもっと大きなミスや事故につながることもあります。そのため気づいた時にすぐ注意できるようにしましょう。

②「見て学べ」では不親切、積極的にリードして
仕事では先輩の行動を見て学ぶということも重要ですが、右も左もわからない後輩には「見て学べ」というのは難しいです。後輩がどのような仕事をしているかを把握し、どうしたら上手くいくのかを積極的にアドバイスしてあげましょう。

③新人保育士の意見も取り入れる
誰もが保育への熱い思いと夢を抱いて、保育士の道を選んだはずです。その熱意や思いが意見として出てきたときは、却下するのではなく思い切ってその意見を採用してみましょう。新たな可能性に期待する前向きな姿勢が、新人たちのやる気につながります。

④自信喪失の後輩はまず認めてあげる
憧れの保育士になっても、保育の仕事の厳しさにすっかり自信を失っている後輩もいると思います。自信を失っている後輩保育士には、今できている点を認めてあげることが重要です。小さなことでも認めてあげ、少しずつチャレンジする意欲を湧かせることが大切です。

⑤気持ちの良い叱り方
後輩を叱るときは冷静で腹のすわった叱り方をしないといけません。後輩のためを思って叱っているということが、本人に伝わるようにしましょう。そして叱り終わったら切り替えて、ずるずる引きずらないことも大切です。

これはやっちゃだめ!怖がられる先輩のタブー集

保育士 教育③

 どれだけ日ごろ親切に後輩を教育しているつもりでも、自分のなんとなくの行動や発言で知らぬ間に怖がられてしまうこともあります。そこで後輩が怖がってしまう先輩保育士のタブーをご紹介します。

【怖がられる先輩保育士のタブー集】
◎職場にプライベートを引きずってくる
◎露骨なえこひいき。気に入った後輩には甘く、嫌いな後輩は無視する
◎忙しい時は何を聞いても不機嫌に返すか、無視する
◎ 後輩の目の前では何も言わず、本人のいないところで陰口を言う
◎ 質問すると「自分で考えて」と言うのに、自分でやると「どうして聞きに来ないの」と怒られる
◎「去年は優秀だったのに、今年の新卒は・・・」などと比較する

 教育を受ける後輩保育士は、保育の仕事を初めたばかりの人がほとんどです。多くの後輩は慣れない環境での仕事に不安を抱えています。そのため先輩保育士の日々の発言や行動もいつも以上に気にしてしまいます。特に陰口や無視は一度でもしてしまうと悪印象を与えます。自分の業務だけでも忙しいなか後輩の教育や指導を行うのは大変ですが、くれぐれもタブーには気をつけて怖い先輩にならないようにしましょう。

「後輩保育士の教育」に関するまとめ

 先輩保育士になれば後輩の教育を任されることもあるでしょう。後輩と初めから仲良くできればいいですが、なかなか上手くいくものではありません。実際に多くの保育士が先輩との人間関係に悩み、辞めたいと感じています。そのため後輩の教育や指導を行う時にいかに良い関係を築いてあげれるかが重要になります。指導する際は先輩として助言はしっかりしつつ、後輩保育士の意見を取り入れることも忘れてはいけません。また自信を無くした後輩はまず認めてあげることが大事です。露骨なえこひいきや、間違いを認めないこと、後輩のいないところでの陰口は、後輩に怖がられることになるので注意しないといけません。