【保育士の悩みまとめ】ストレスの軽減方法とは?
- 給与の安さや長時間勤務、待遇面で保育士は悩みが絶えない
- 新人保育士は悩みが多い。悩み別対処法とは?
- ベテランだって大変。後輩育成や責任感からくる悩み別対処法とは?
- やはり多い人間関係の悩み。対人関係の悩みを克服するポイントとは?
- まとめ
憧れの保育士という職業につくことができても、給与が安い、業務量が多く忙しい、さらには保護者の対応や同僚・上司などの人間関係などと保育士の悩みは様々です。悩みが絶えないこともあって、保育士はストレス過多になりやすいです。
今回は、保育士さんが抱える悩みをまとめてみました。
悩みを抱えていると、自分では自覚していなくても、体はストレスを感じています。
ウェルクスの調査によると、約9割もの保育士が精神的なストレスを感じているそうです。
ですので、保育士にとって悩みを日々どのように解決するかは重要なことです。決して一人で抱え込んではいけません。
自分の悩みやストレスとうまく付き合い、対処していきましょう。
そんな対処法をご紹介します。
給与の安さや長時間勤務、待遇面で保育士は悩みが絶えない
まず保育士が抱える悩みで多いのは給与の安さや長時間労働などといった「労働環境」に関する悩みなのではないでしょうか。
保育士は子どもを預かる責任の重い仕事ですが、長年働いた方でも一般企業の初任給程度しか貰えない場合もあります。
また他の職業に比べて昇給の機会が少ないのも問題です。
待遇面での悩みを抱えている場合は、我慢を続けることなく慎重に周囲の人に相談しましょう。園長先生によっては相談することで、待遇が改善されることも考えられます。
それでも待遇が改善されない場合は、他の園に転職したり、最悪他の職種に転職することも視野に入れてみてもいいでしょう。
新人保育士は悩みが多い。悩み別対処法とは?
保育士1年目の新人保育士は仕事を覚えることに苦労しますし、仕事に食らいついても上手くいかないと、「自分は保育士には向いていないのかも」と落ち込んでしまいますよね。
このように新人保育士の中には悩みを抱える人がたくさんいます。新人保育士が特によく抱える悩みとして「子どもの接し方」と「職場の人間関係」が挙げられます。
◎子供との接し方
保育士になった人のほとんどは子どもが大好きで、子どもの成長を支援したいという思いから保育士を目指したはずです。
しかし、いざ働いてみると目の前の業務を覚えるのに死で一人ひとりと向き合う時間が取れなかったり、子どもたちの間で頻繁に起こるいざこざに叱り疲れてしまう保育士も多いです。
日誌などの事務作業に関しては、今は辛くても次第に慣れてスムーズにこなせる日が来ます。しかし、子どもたちが言うことを聞いてくれないことが続くと落ち込みますよね。
実は、子どもたちの困った行動には1つ1つ理由があり、たくさんの学びが隠されています。
まだ自分の気持ちや考えをうまく言葉にできないので、保育士は子どもの発言をきちんと聞いてあげたり、具体的な言葉で教えてあげることが大切です。
子どもたちの取る行動の理由を考えると、少し気持ちに余裕を持って接することができるのではないでしょうか。
◎職場の人間関係
保育士の職場は女性が多く女性特有の人間関係の難しさがあります。
新人保育士に限らずベテランの保育士にも共通して、人間関係に悩んでいる保育士はたくさんいます。
しかしそのなかでも新人保育士は何かと周りから目の敵にされることが多いです。
自分は何も悪いことをしていなくても標的にされてしまい、なかなか周囲に馴染ませてもらえないこともあります。
さらには意地悪されたり、ハラスメントを受けていたり、そのままいたら心身がおかしくなってしまうこともあります。もちろん転職が正しい選択肢だとは限りませんが、逃げることだって一つの手段です。
自分だけで悩みを抱え込むのではなく、その状況がなぜ起こっているのか誰かに相談してみるといいでしょう。
その上で、もし解決が困難な場合は転職を視野に入れることも有効です。
ベテランだって大変。後輩育成や責任感からくる悩み別対処法とは?
保育士に限らずどの仕事でも新人のほうが悩みを多く抱えているイメージがあるかもしれませんが、実はベテラン保育士のなかにも悩んでいる人はたくさんいます。
主任保育士やリーダーといったまとめ役の保育士も実は悩みでいっぱいなのです。
◎後任の保育士が育たない
保育士としてさらなるキャリアアップを目指しているときや、違う園で仕事がしたいと考えたとき、まずは自分の役割を後輩保育士に託さなくてはなりません。
しかし後輩保育士のなかにはやる気がなかったり、結婚や出産で仕事を辞めてしまったりする人も多く、なかなか誰かに任せるということができません。
対処法として、後輩がやる気がなくなっていたり、退職を余儀なくされている場合は園の体質が関係あるのかどうか考えてみましょう。
組織に原因があるケースはその根本である体質を変えないと本質的な問題は解決されません。例えば、残業が多く帰りにくいなどが挙げられます。
そんな場合は一人でできることも限られてくるので、園長や主任などの上司に相談することによって対処しましょう。
一人ではどうしようもなくても、上司と協力することによって解決に向かうケースがあります。
◎責任の重さ
ベテランの保育士は重要な役割を任せられることが多く、背負う責任もかなり重いです。
また、まわりから頼られる立場にいるため、「自分がどうにかしないと」とプレッシャーがかかり自分で自分を苦しめてしまいます。
特に0歳児など乳幼児の担任は責任が重い仕事で一時も目が離せず、気が休まらないですよね。
しかし、大変な分子どもたちの成長は心の支えになるでしょう。
本当に疲れてしまった場合は、自分が好きなことなどでリフレッシュすることを意識しましょう。
◎様々な保育士の板挟みになる
ベテラン保育士になると、新人保育士など若い保育士と年配の保育士や園長先生の関係をまとめる必要があります。
どの保育士も自分と年齢が近く、話が盛り上がる保育士とは仲良くできると思いますが、それでは派閥ばかりになってしまい職員全体の一体感は生まれません。
ベテラン保育士はみんなが協力し合えるように、間に入らなくてはいけません。お互いが協力的であれば良いのですが、なかには自分勝手な保育士もいるので、苦労している人もたくさんいます。
対処法としては、職場にいる保育士となるべく深入りすることを避け、極力「仕事」として割り切って接しましょう。
できるだけ大人な付き合いを心がけることで、問題に巻き込まれることも、下手に気を使う必要も無くなります。
仕事のときは仕事のことを意識的に考えることで、人間関係のストレスをシャットダウンすることができます。
やはり多い人間関係の悩み。対人関係の悩みを克服するポイントとは?
多くの保育士は人間関係がうまくいかなかったりすることで悩んでしまい、ストレスを抱えてしまいますが、自分の考え方次第で悩みを断ち切ることもできます。
ここでは保育士が大変な職場でうまくやっていくための処世術をご紹介します。
◎仕事外で発散する
仕事である程度ストレスが溜まるのは仕方ないので我慢し、その代わり休日は保育士と全く別のコミュニティに参加し、溜まっているストレスを発散します。
保育士ではない友人と遊ぶと、園の話とは全く異なる話題になるのでリフレッシュができておすすめです。
◯とりあえず低姿勢を貫く
先輩保育士や主任保育士、園長先生に対してとにかく下手に出て謙遜し、相手を立てることでトラブルを回避することができます。
決して自分から仕事ができるアピールはせず、仕事を褒められても謙遜します。
そうすることで先輩の気に触るようなことを避け、波風が立たないようにします。
まとめ
保育士のお仕事は子どもの笑顔に囲まれた素敵な仕事ですが、実際に働いている保育士には悩みが絶えません。
その中でも人間関係の悩みは周囲に相談しづらく、ストレスが溜まりやすいのではないでしょうか。
保育士は女社会なのでとりわけ職場の人間関係が厳しいのに加えて、他にも保護者対応やこどもへの関わりなどをこなさなくてはなりません。
そんな保育士にとって悩みを日々どのように解決するかは重要なことです。
自分以外の人に相談することは、自分が何が原因で悩んでいるのかを自覚し認識することや、解決の糸口をつかむきっかけにもつながります。
「これって相談してもいいのかな...」と抱え込まずに気軽に周囲の人に話してみてください。
周囲の人に相談しづらい場合は、専門機関や窓口に相談するのもおすすめです。
つらい症状がある場合でも一人で抱え込まず、医療機関を頼りましょう。