保育園の人間関係で悩んでいる保育士さんへ 新人保育士が抱える悩み&ストレスの対処法
- 新人保育士がよく抱える人間関係の悩みとは?よくある事例とその対処法
- 一緒に働く保育士との付き合い方とは?相手目線を意識したコミュニケーションが重要!
- 頑張り過ぎに注意!ストレスをうまく解消する方法を見つけましょう!
- まとめ
新人保育士の頃は、すべてが手探りでわからないことも多いですよね。そんな中でも人間関係で悩んでいる保育士さんは多いのではないでしょうか。今回は新人保育士さんが抱えがちな悩みをご紹介致します。
新人の頃は誰しもみんな悩みがあるもので、決して悩んでいるのはあなただけではありません。よくある事例やそのストレスの対処法についてもご紹介致しますので是非、参考にしてみてください。
新人保育士がよく抱える人間関係の悩みとは?よくある事例とその対処法
◯先輩保育士が怖い!
怖い先輩保育士の中にはちょっとした注意でも、「そんな風に言う必要ないんじゃないか」と思うくらい強く注意してきたり、嫌味を言ってくる人もいますよね。
一体そんな先輩保育士とうまくやっていく方法はあるのでしょうか。
まだ1回だけチクチク嫌味を言われるだけなら気にしないこともできますが、毎日顔を合わす職場でそう何回も言われてしまうとストレスでまいってしまいそうですよね。
そんな場合は、勇気を出して先輩保育士と積極的にコミュニケーションを取ることで解決することがあります。
最初の方はつれない反応でも、会話をしていく内に段々その先輩保育士のことがわかってきます。
例えば、好きなスイーツのお店を聞いたら、ちょっとでかけた際にそのスイーツを買ってお土産に渡してみる。そういう些細な気配りで人間同士の信頼関係はできていくのではないでしょうか。
一度仲良くなってしまえばもうこっちのものです。
もしくは、しっかりと自分の意見を伝えることで状況がよくなることも考えられます。
「そんな言い方、いくら後輩に対してでも失礼ではないですか」とはっきり主張するのも一つの対策です。
◯園長や先輩保育士と保育の方針が合わない!
園長や先輩保育士との人間関係の悩みにおいて、「保育観の違い」は上位にランクインします。
チームワークが求められる保育の現場で、自分とは異なる価値観の人と働くことはストレスや悩みの原因になりますよね。
一度先輩保育士に不信感を抱いてしまうと、悪いところばかり気になってしまいがちですが、保育園は自分と全く同じ価値観の人ばかりではありません。
ですので自分とは異なる先輩保育士の保育観も受け入れて、働かなくてはいけません。
異なる保育観を受け入れるためには、まずどこが異なっているのかを考えてみましょう。それを考えることによってあなたが理想としている保育を知ることができます。
そして自分の目指している保育を認識できたら、実際に行動に移してみましょう。
子どもは保育士の鏡です。あなたが取り組んだことは、子どもたちからの反応が必ず返ってきます。
そうして自分の保育に自身が持てたら、あなたが現在の職場で改善したいと思ったことについて提案してみるといいでしょう。
その際に先輩保育士の保育観を受け入れながら、あなたの大切にしたいことを伝えるときっとお互いに歩み寄ることができます。
◯同僚との人間関係が面倒!
自分と合わない人との関わり方はどの職場でもありえる悩みですよね。
しかし保育園は女性ばかりの職場なので、一度こじれると面倒なこともあります。
そんな際は一度その人のいいところを見つけて好きになる努力をしてみましょう。
どんな人間にもいいところと悪いところがあります。
その中の悪い部分だけをみて、苦手だと決めつけてしまうことはとても勿体ないことです。
もしそれでも厳しい場合は割り切って付き合うのも手です。
一緒に働く保育士との付き合い方とは?相手目線を意識したコミュニケーションが重要!
◯受け身の姿勢
質問が常に受け身であったり、判断をすべて委ねるような後輩保育士の態度に先輩保育士は悩んでいるそうです。
ですので判断をすべて先輩保育士に委ねるのではなく、まずは自分で考えて質問する習慣をつけましょう。
◯報告・連絡・相談の不足
保育の仕事はチームワークが大切なので、報告・連絡・相談の一つでも不足していると、どこかでそのしわ寄せが現れます。そのしわ寄せに先輩保育士は頭を抱えているようです。
報連相ですり合わせをしっかり行えると保護者からの信頼感も上がりますし、報連相を意識することで会話も多くなり、保育士同士の人間関係もよくなるでしょう。
◯敬語が使えていない
保育園では敬語を使ったコミュニケーションが基本です。先輩保育士に対してはなおさらです。
基本的なことですが許可なく業務中に友達口調で話しかけることは先輩保育士を悩ませることに繋がります。
頑張り過ぎに注意!ストレスをうまく解消する方法を見つけましょう!
保育士は素敵なお仕事ですが、業務量が多くさらにプレッシャーもあり、ハードな一面がありますよね。
そんな日々のストレスは自分で気づかない内に少しづつ積み重なって、ある日突然爆発することも考えられます。
精神的につらいと少しでも感じたら、一人で抱えこまず周囲に相談するようにしましょう。
人にはどうしても相談できない、ネットに書き込むのも気が進まないし、ぐったりと疲れてしまった。そういった場合は専門機関に相談するのも一つの手です。
保育士として働いている以上、人間関係でストレスを感じる場面は避けられないでしょう。
もしそこで人間関係がうまくいかなくても、あなたの価値がなくなったわけではありません。
どうして自分がストレスを感じているのか、信頼する人に話してみると、聞いてもらうだけで心がすっと楽になり、解決策が浮かんでくることもあるでしょう。
もしくは休みの時間に自分の好きなことを心ゆくまで行うなど自分なりのストレス解消方法を見つけられるといいですね。
まとめ
保育園での仕事はどうしても閉鎖的なため、外からは見えない人間関係の複雑さがあります。
保育士として働く中で、先輩保育士など上司との人間関係は非常に重要ですよね。
怖い先輩保育士からあからさまな陰口やいじめをされるようでしたら職場を変える選択肢も有効な手段です。
しかし、もし保育観の違いなど自分から歩み寄って改善できそうなものなら、自分から積極的にコミュニケーションを取るなど行動してみましょう。
相手目線を意識して話をしてみることによって今まで気づかなかった発見があるかもしれません。
保育園ではいろんな価値観の人がいて当たり前なのです。
自分自信が楽しく保育ができるような環境作りができるよう、是非この記事を参考にしてみてください。
【保育士必見!】保育園にクレームが入ったときのベストな対応方法は?もう保護者の対応で悩まないで!
- そもそもクレームを言う保護者の心理とは?まずは相手の話をちゃんと聞くことが大切!
- 保護者を逆上させない!保育士のクレーム対応の心得とは?
- もう保護者対応で悩まない!大切なのは日々のコミュニケーション!
- まとめ
保育士として働く中で、クレーム対応は最も困る仕事の一つですよね。
クレームを言われていい気をする人はいないと思いますし、保護者対応はデリケートな問題です。
今回は、万が一クレームを頂いてしまった際の対応のコツについてご紹介します。
また、クレームを頂かないためには、日頃の保護者との関係構築が重要です。今回はさらに、保護者との上手な付き合い方についてもまとめてみたので、是非参考にしてみてください。
そもそもクレームを言う保護者の心理とは?まずは相手の話をちゃんと聞くことが大切!
保護者がクレームを言う際、どんな背景があるのでしょうか。
初めは怒られてしまったと頭がショックで一杯になってしまうかもしれませんが、まずは相手視点で考えてみましょう。
テレビのニュースやドラマなどでたまに目にするモンスターペアレントのように、自己中心的な要求をしてくる保護者もいますが、その話題性ゆえに保護者もクレームを伝えづらい風潮が保護者にはあります。
近年、ビジネスシーンでよく使われる、ハインリッヒの法則というものがあります。
ハインリッヒの法則とは、1つの重大災害や重大な事故1件につき、もっと軽い事故が29件、さらにその背後に隠れた事故寸前の案件が300件あるというものです。
なので、何か一つでも保護者が言ってきたとしたら、それまで何度もクレームを言いたくなる事柄があったのに我慢していて、ついに「どうしても言いたい」ことを選んで言っている可能性も考えられます。
ですので、最初は先入観を捨てて相手の意見を聞きましょう。
あなたはそれに賛同する必要性は全くなく、ただ「相手がこういうことを言ってきた」という事実のみを聞き入れるだけで十分です。
保護者を逆上させない!保育士のクレーム対応の心得とは?
相手の話を「きちんと聞く」ことは技術が必要です。さらに、クレーム対応の際は保護者は怒っていることが想定されるので、より些細な発言に敏感になっています。
クレーム対応の際に気をつけること
否定語を使わないこと
保護者が話している際に、否定語は絶対使ってはいけません。
あなたも誰でも誰かに話をしようとしているときに、その人から否定されると話す気がなくなりすよね。
ですので、なるべく「でも」や「そんなことはないです」などの否定する言葉は使わないように意識しましょう。
一旦受け止めること
どんなに理不尽であったり、理解ができない主張だとしても、まずは一旦それを受け止めましょう。
私たちは日常から人を色眼鏡で判断しています。しかしそうなると、保護者の本当に伝えたい内容を理解することは難しいです。
一度自分の先入観をなくして話を理解しようとする姿勢を心がけましょう。
共感できる部分は、共感の姿勢を示すこと
「そうですか」「そうですね」などの言葉は保護者に「あなたの言い分を受け止めました」という印象を与え、満足感を与えます。
あなたが意見を受け止めたと保護者に伝えることで、怒りも収まっていくこともありますし、余計なトラブルを避ける効果もあるでしょう。
妥協点を見つけること
保護者の要求に対しては、何かしらの着地点を見つけるとよいでしょう。
たとえそれが不可能なことであったとしても、「これから気をつけておきます」や「職員に伝えてみます」など何かしらの妥協点を提示できると相手の満足感も高まります。
もう保護者対応で悩まない!大切なのは日々のコミュニケーション!
保護者対応で悩まないためには、自分の思っていることを双方ちゃんと伝えられる信頼関係ができていることが大切です。
信頼というのは築くのは難しいのに失うのはあっという間なものですよね。
保育士が保護者とそんな信頼関係を上手く築いていく際に重要なことは、毎日の送り迎え時の保護者とのコミュニケーションです。
コミュニケーションで大切なこと
相手の様子を伺うこと
保護者が子どもを送り迎えに来る際、保護者は忙しいことが多いです。
空気を読み、保護者が急いでいるのかどうかを察知し、時間に余裕がありそうか様子を伺いましょう。急いでいるときに呼び止めてコミュニケーションを取ろうとすると相手の迷惑になってしまいます。
積極的に挨拶をすること
自分から挨拶をするということは、相手の存在を認め、自分から受け入れているという印象を保護者に与えます。何より笑顔で元気よく挨拶をすることでコミュニケーションのきっかけをつくりましょう。
報連相をすること
保護者が子どもを預けている間のことを、保護者は知る術がないので「先生はうちの子どものことをしっかりと見てくれているのだろうか」と、非常に不安に感じています。なので時間があるときは子どものことをしっかり報告、連絡、何かあったときは相談しましょう。
それだけで保護者は「この先生はうちのことをしっかり気にかけてくれている」と頼もしく感じてくれます。
まとめ
今回はクレーム対応において大事なポイントと、日頃の保護者との関係構築の方法についてご紹介しました。しかし、子育て中の保護者は子どものことがとても心配なので、クレームはどうしても起こってしまいます。
「ただの嫌がらせじゃない?」と思ってしまうこともありますが、実際は保護者はあなたを傷つけたいのではなく、本当の自分の気持ちをあなたに理解して、受け入れてもらいたいから不満を言うものなのです。
ですので、相手の話を否定するようなことはせず、ちゃんと相手の話を聞く姿勢をとることが非常に大切です。そうすれば相手も逆上することはないでしょう。
さらにあなたの相手の話をちゃんと聞く姿勢が保護者に理解されたら、あなたの意見や考えていたことも聞いてくれることも考えられます。そうなると双方に対する理解が深まり、今後の信頼関係の構築につながりそうです。
とはいえ、保護者といい関係性を気づくためには日々の保護者とのコミュニケーションが大切です。
今は保護者と親しげに雑談をするのが苦手な方でも、毎日の送り迎え時に、笑顔で元気よく挨拶を行うこと位は明日からでもすぐにできるのでないでしょうか。
是非日頃から保護者とのコミュニケーションを意識して、いい関係性を築いていきましょう。